【ペトロ・バルク・ファイン】化学工場の生産方式と運転条件の違い

工場化学工学

NEONEEETです。

この記事は、化学工場に興味がある人を対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の生産方式の違いについて知ることができます。

化学工場は千差万別

化学工場と一言で言っても、非常に多くの種類があります。

自動車会社といっても、自家用車だけでなくスポーツカーやトラックもありますよね。

この辺はまだ種類が少ないですが、工作機械会社となると範囲が膨大になります。

化学会社もそれと同じで範囲が膨大です。

だいたい、学校の科目である「化学」を関する業界というだけで、すでに異常ですね。

数学会社や物理会社という会社はありませんよね。

そこは化学会社の人は誇っても良いと思います。

誰も評価してくれませんけどね ^ ^

今回は化学会社の生産方式の違いの概要を紹介します。

化学工場の生産方式の違い

ペトロケミカル

ペトロケミカルとは石油化学プラントのことです。

多くの塔が並んでいるプラントです。

工場萌えの対象にもなります。

イメージはこちらの写真です。

ペトロケミカルは石油化学の技術を使っています。

有機化学を少し触ったことがある人は、「エチレン」という化学物質を聞いたことがあると思います。

C2H4です。

有機化学物質には様々な種類がありますが、それらは原油から派生します。

原油 → エチレン

この工程をペトロケミカルのプラントでは担当します。

原油からはエチレン以外にもたくさんの物質を得ます。

原油からLPG・ナフサ・灯油・軽油・重油などを分離します。

原油とは逆に言うと、これらの油の混合物です。

「原」油なので、自然界から採掘した油そのもの。

そのままでは人間は有効に活用することができません。

蒸留という化学の単位操作を行うことで、分離します。

参考ですが、エチレンはナフサというグレードに分類されます。

有機化学を触った人は、「ポリエチレン」という単語も聞いたことがあります。

プラスチックのバックやボトルなどがそうですね。

エチレンがいっぱいくっついたもの、程度に私は理解してます。

エチレンがモノマーといい、ポリエチレンはポリマーとも呼びます。

原油 → エチレン → ポリエチレン

この工程もペトロケミカルのプラントの担当範囲。

ペトロケミカルはエチレン

まずはこれくらいの理解で良いと思います。

エチレン以外の種類は、興味があれば少しずつ調べていけばいいでしょう。

バルクケミカル

ペトロケミカルとバルクケミカルを分けて記載していますが、

実際にはペトロケミカルはバルクケミカルの1つと考える方が正解です。

それでもペトロケミカルはその事業規模が圧倒的ですので、単独で考える方が良いという発想もあり、私もそれに従っています。

バルクケミカルは一般に言う連続プラントと考えれば良いでしょう。

石油化学に代表される有機化学系のプラント以外に、無機化学系のプラントもバルクケミカル。

ペトロケミカルとバルクケミカルを分ける場合、バルクケミカルは無機化学系のプラントという方が正しいでしょう。

それくらい私の中では適当です。

私のようにバッチ系化学工場で仕事をしてきた人からは、この辺の世界は本当に疎いです。

特に設備エンジニアは、下手をしたら化学物質の中身を全く知らなくても仕事ができてしまいますので…。

ファインケミカル

ファインケミカルはバッチプラントと読み替えても良いでしょう。

  • バルクケミカルが連続プラント
  • ファインケミカルがバッチプラント。

この2台巨頭が化学工場の生産方式。

連続プラントが多量少品種に対して、バッチプラントは少量多品種です。

いろいろな製品を作るため、切替生産を行うのがファインケミカルの特徴です。

扱う製品が多いので、ここでは紹介できません。

大量生産をする場合は圧倒的に連続プラントが有利ですが、

少量生産の場合はバッチ生産の方が有利です。

1年の1/3を製品Aの生産に使い、1年の1/2を製品Bの生産に使う

というように1つの工場で別の製品を作ることができます。

これは二毛作そのもの

ペトロケミカルのような派手さはありません。

地味です。

工場萌えなんて起こりません。

運転条件の比較

ペトロ・バルク・ファインの運転条件の比較をしてみましょう。

生産方式圧力(MPa)温度(℃)
ペトロ14-180~850
バルク1500
ファイン0.2-10~200

典型的な例を紹介しているだけなので、該当しない例も存在します。

こうやってみると、ファイン系の圧力・温度は非常に条件が緩やかです。

これが連続系のエンジニアから、バッチ系のエンジニアが軽んじられる原因です。

大手の会社ほど連続のエンジニアがポジションを独占しています

バッチのエンジニアは肩身が狭いようです。

私はどっちでも良いと思っていますが…。

最後に

ペトロ・バルク・ファインなど業界でよく聞く単語ですが、

そこに所属する人間ですら、あまり意識しません。

それは設備エンジニアだからでしょうか。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました