【事前・分割】設備プロジェクトにおける発注依頼のコツ

金 予算 見積調達部

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の設備プロジェクトの発注依頼のコツについて知ることができます。

杓子定規の依頼

製造業では必ず「モノ」が必要です。

「モノ」を何らかの方法で加工することで「製品」を得ます。

ここで「モノ」を購入するために専門の人員を配置します。

調達部と呼ばれることが多いでしょう。

コンプライアンス上の問題、規律ある・透明性の高い企業にするための部門構成として、調達部を独立させることは必要です。

モノを買う人とモノを使う人が同一なら、不正をいくらでもできそうですからね。

化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアも製造業の一種と考えて良いでしょう。

厳密には建設業と呼ぶ方が良いかも知れませんが。

プロセス機器や建設資材というモノを買って、組み立てるという加工をする意味で、製造業と同じ工程ととらえることが可能です。

機電系設計者・プラントエンジニアがモノを買う時は、設計を先に行います。

毎回同じモノを自動的に買うことはできず、1点1点異なる設計をして、

それに相当するモノを買います。

設計 → 調達 → 工事

というのを順番に行うのが、建設プロジェクトの基本、杓子定規な方法です。

これらをまとめてEPCということがあります。

設計EngineeringのE、調達ProcurementのP、工事ConstrcutionのCの頭文字をとっています。

これを基本的な方法で行える場合ばかりとは限らず、急ぎで取り組むために早回しする場合があります。

このコツについて紹介します。

早回しのコツ

コツ① 設計完了前に依頼

設計を100%完了するまで、調達依頼ができない

こういう思い込みをする人が、いまだに居ます。

古い体質の会社や、古い思想の人間が多いです。

部門による違いの方が大きいでしょうか。

定年間際の人が該当するわけではありません。

むしろ若手の方がこの思考が強い。

ですが、設計を100%終わらせる必要は実はありません。

調達のプロセスを少し見てみましょうか。

  1. 仕様書が依頼部門から提示
  2. 調達候補ベンダーに見積依頼を提示
  3. 各ベンダーは見積内容を精査
  4. 必要に応じて現場で打ち合わせ
  5. ベンダーから調達部に見積が提示
  6. 依頼部門が見積仕様を精査

例えば、設計を80%終わらせた段階で、1を行います。

そのあと2→3→4くらいまでの間に、時間差があります。

調達部がベンダーに見積依頼をするまでのタイムラグ、ベンダーが見積仕様を見始めるまでのタイムラグ

この時間差を設計期間として使う手法です。

この手法は、結果としてベンダーも喜ぶ方向です。

変なこだわりを持つユーザーが、勝手に勘違いをして、100%設計するまで無駄に時間を掛け、工期を遅らせ、周りに迷惑をかける。

こういう構図は化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアでは日常的に発生します。

レベル低い話ですけど、本当に多いです。

コツ② 分割して依頼

設備も工事も同じですが、一括で依頼をかけようとしがちです。

分割発注することで時間を短縮できる可能性があります。

これは、設備では特に日常的。

200万の設備10基を2000万円の金額として依頼すると、

引き受けるベンダーは絞られます。

ベンダーの製作能力・工場のキャパシティの問題です。

これが、200万の設備5基の1000万円なら引き受けられる。

というケースは多いです。

ベンダー候補が多ければ多いほど、安価になる可能性が高いです。

ここにターゲットを当てて、分割発注をします。

  • 80%設計する労力をメイン部分に割り当て
  • 残り20%設計労力のサブは、分割発注
  • メイン部分を受注した会社に、追加依頼

この業界では、「お土産」と呼んだりします。

調達部としても、喜ばれるかもしれません。

金額が大きいとそれだけ検討を重ねたり、必要な資料が増える恐れがあるからです。

分割する分だけ、紙の枚数が増えそうですが、ほとんどはコピペで対応できます。

早回しと戦力集中したい設計、無駄な資料がいらない調達、仕事を引き受けられるベンダー

誰も得をしない構図です。

コツ③ 追加で依頼

分割発注と似たような方法です。

分割発注は100%設計でも実施する手法。

早回しをするために、あえて20%の追加分は後回し

こういう設計の戦略を練ることが、追加依頼です。

戦略的視点がないと、この手法は成功しません。

安易に「追加」といいますが、そこには覚悟が必要です。

受け身の人間は淘汰されてほしい

工期が厳しい時には、EPCのPを早回しすることを考えないといけません。

これが受け身の人間なら、杓子定規な方法で取り組むことしか考えません。

そしていつもこう言います。

「〇〇に□か月かかるので、間に合いません。」

「延期させてください。」

これを課長クラスが平気で口に出すのが、バッチ系化学工場。

よく話を聞けば、上記のコツで乗り切れる場合ばかり。

その手前で相談をするというのは正しいのですが、

案を提示せずに、できませんとすぐに放棄する。

こういう受け身な人間は淘汰されてほしいですね。本当に。

受け身な人間のためだけに、無駄な進捗会議をしないといけません。

会社で会議が減らない理由の1つが、受け身な人間だらけだと思っています。

それでお金がもらえるというのが、日本の会社。

その責任感の無さでも、一定の給料が貰えるのだから、昇給しなくてもわがままを言わないでほしい。

最後に

調達部への依頼をどうするか

これは設計の1つの課題です。

設計の成果を使うのが調達部。

成果物をどういう風に提示するかは、どの部署も考えることでしょう。

これを杓子定規にするかどうか。それが仕事の質や柔軟性に関連します。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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