化学工場の資器材の調達性と複数ソース化に対するリスクの考え方

工場化学設備メーカー

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象としています。

この記事を読むと、設備調達における国外調達の危険性について知ることができます。

結論

その国・地域で調達可能な設備で運転すること

それができなければ、長続きはしない

はじめに

新型~~の影響で、グローバリズムに関する見直しの声が上がっています。

残念ながら当社含めて多くの日本企業は、結局見直ししないでしょうけど^^

グローバル化が叫ばれ、海外で生産工場を建てるときの重要な思想として

調達先

があります。

バッチ系化学工場においてその考え方を紹介します。

国外調達はハイリスク・ローリターン

設備を使う工場の近くで調達可能であることが重要です。

これは設備だけでなく原料も廃棄物も同じ。

この辺の調査を雑にしていると、後で痛い目を見ます。

一般的に、国外調達はハイリスク・ローリターンです。

新規購入時のリスク

実力が分からない

設備を新規購入時のリスクは

その設備を作るメーカーの実力が分からない

これに尽きます。

設備の製作能力が分からない

製作能力のチェックのために現場を見ても、限界があります。

ユーザーは製作状況を常にチェックできるわけではありません。

ゆーザーが見ていないところで、どういうことがなされているか、分かりません。

文化が違うため、その設備メーカーがどういう風に物を作っているのか、分かりません。

これがリスク。

壊れても問題ない程度の質

まで妥協してメーカーの実力チェックをしないといけません。

設備の設計能力が分からない

製作能力も怪しいですが、設計能力も怪しいです。

  • 製図に異常に時間が掛かったり
  • 製図に記載している項目が異常に少なかったり
  • そもそも標準図以外の修正を認めなかったり

そういう国や地域が多いです。

でも、日本でも増えてきていますよ。

運転開始後のリスク

仕様変更のリスク

メーカーによっては標準化を進めていて

標準品以外作らない

という会社もあります。

その標準品をころころ変える会社もあります。

ということは、買った当時の設備が

たった数年で例外品

となり、販売してくれないということもあります。

輸送方法のリスク

化学設備は一般に、船や大型車両で輸送します。

船便で輸送する場合、その船がちゃんと出港するのかどうかということから

リスクになります。

他国の貨物を受け付けない

となった瞬間に、設備の安定性が損なわれます。

納期のリスク

上記と同じ状況で、設備がいつ納入されるのか分からないため

工事が完了しない

というリスクが常に付きまといます。

自国でも調達できるならそちらを優先すべき

自国で調達できる場合でも、他国や他の地域から設備を調達する理由は

コスト

安いから他の国や地域から調達します。

今回の新型で、これで痛い目を見た人は世界中で多いでしょう。

多くの設備は静機器なら一回買ったら何十年と使えるものであり、

補修ができなくなれば、国内で新品を買っても良いです。

動機器なら、一回買っても補修費を使用し続けなければいけず。

国外から調達することで結局高く付く場合がほとんどです。

この辺を定量的に評価しない会社に未来はありません。

おわりに

設備に限らず、原料でも廃棄物でも

調達リスク

を考えない会社は未来がありません。

今回の新型で痛い目を見た会社も、これを勉強材料にしなければいけません。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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