“移動式台車”に設備を置くときの設計上の注意点 化学工場のエアー駆動ダイアフラムポンプを例に

化学機械

“移動式台車”の選び方について化学工場で注意したい点をまとめました。

台車の選び方は一般的な考え方があり、化学工場でも基本は同じですが微妙に違う部分もあります。

移動式設備

化学工場で移動式台車は、移動式設備として使う場合が多いでしょう。

移動式設備

移動式台車自体は小物を運搬したりする場合に大活躍しますが、化学工場では液体での移送が多く固形物の移送はあまり多くはありません。

固形分の移動をする場合でも、ドラム缶やフレキシブルコンテナが多いです。

この場合は、パレットに乗せてパレッターやフォークリフトを使うでしょう。

移動式台車は物の運搬としては化学工場では中途半端。

その代わりに、設備を移動させるという場合に大活躍します。

もっとも典型的な例がポンプです。

エアー駆動ダイアフラムポンプが最も出番が多いです。

汎用性がとても高いです。

“移動式台車”の設計要素

台車なんて適当に選んだらいいだろう・・・

そんな風に思っていませんか。

実はそれでは危険があるかもしれませんよ。

下のような片側に手すりが付いていて、籠が付いていない台車が一般的です。

台車仕様

というのも、配管や付属品をつなぐからですね。

台車の設計要素としてはいくつかありますが、特に大事な要素をピックアップしましょう。

  • 台車の大きさ
  • 車輪の大きさ
  • キャスター
  • ストッパー
  • 材質

こうやってリスト化するといきなり設計っぽくなってきますね。

“移動式台車”の大きさ

台車の大きさは最低限の要求として、設備の大きさよりは大きいものであるべきです。

設備本体だけでいいのか、付属品も含めるのかというところは議論が分かれるでしょう。

移動式台車で運搬していると、台車が転倒して設備が壊れることが怖いです。

転倒しないように4つの車輪の範囲内に設備があるように配置しましょう。

台車の大きさ

設備には設備本体だけでなくて、付属品なども含めます。

エアー駆動ダイアフラムポンプなら吸い込み用のフレキシブルチューブなども台車内に収めるようにしましょう。

車輪の大きさ

車輪の大きさも設計要素の1つです。

加重条件が分かれば車輪の大きさは決めることが可能です。

とはいえ、大きい車輪の方が動かしやすいので、できれば大きい車輪を選ぶ方が良いでしょう。

設備メーカーで車輪を付ける場合はメーカーで計算してくれますが、自社で設備や配管を台車に組む場合にはその荷重を加味しないといけません。

キャスター

キャスターの設計上は自在と固定という2つの選択があります。

前方自在・後方固定と前方固定・後方自在という2ケースが考えられるでしょう。

ここは作業性を考えて、前方固定・後方自在とする方が汎用性が高いと個人的に考えます。

ストッパー

ストッパーは台車には必須です。

役割は大きく2つ。

固定目的とブレーキ目的。

固定目的としてキャスターに付属のストッパーを付けることもあるでしょう。

標準的にセットしておくことは大事ですが、過信しない方がいいです。

車輪止めのようなものを鉄などで作っておく方が良いです。

本当は木製にしたいけど、化学工場では難しいですね。

ブレーキ目的ではハンドルにストッパーを設ける場合があるでしょう。

これも過信してはいけないので、ゆっくり動かすことを前提としてあえてブレーキは付けないという場合もあります。

むしろハンドルブレーキなしのタイプの方が多いかも。

材質

材質は化学工場ではこだわらないといけません。

本体は鉄もしくはアルミで良いでしょう。

金属系です。

問題は車輪。

ここは静電防止ゴムが最低条件です。

化学工場の大敵である静電気はここでも問題になりますね。

アース線をハンドルなどに繋ぐということはできなくはないですが、忘れます。

静電気除電をより確実にするには材質でカバーするほうが良いでしょう。

余計なことを考えなくてすみます。

最後に

移動式台車の化学工場での設計上の注意点として、エアー駆動ダイアフラムポンプを例に解説しました。

台車の大きさ・車輪の大きさ・キャスター・ストッパー・材質

なんとなく選べそうな気もしますが、ちゃんと設計思想はあります。

最悪は事故にもつながるので、エンジニアリング上は考慮しましょう。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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