【土建先行・仮使用申請・取合の後回し】既設のバッチ系化学工場で工事休止期間を最小化する方法

建設プロジェクト

NEONEEETです。

工事期間3カ月かかります。

ちょっとは工夫してよ

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、既設のバッチ系化学工場で工事休止期間を最小化する方法について知ることができます。

既設のバッチ系化学工場で工事休止期間を最小化する方法

今回の記事では、既設のバッチ系化学工場で工事休止期間を最小化する方法を紹介します。

バッチ系化学工場ならでは、SDMが特別な場合にのみ適用できる知恵です。

これは極めて現場的な発想です。

バッチ系化学工場での典型例として以下の前提を置いています。

  • 1年に1回1か月程度のSDMがある
  • SDMでは溶接等の生火工事が可能

既設プラントの改造プロジェクトクラスの工事になると2~3か月になります。

この日程を確保できる生産計画の場合は問題ありませんが、そうではない場合は

いろいろと知恵を絞らないといけません。

土建工事を分割

化学工場の工事を分割する基本は「土建工事を分割」させることです。

土建工事は化学工場の工事の30~50%を占めます。

ここを分割することは、配線や配管の工事をどうにかするよりも圧倒的に効果的です。

戦略的に土建工事を分割する案を考えます。

  • 機器の荷重を受ける梁を先行して工事する
  • 機器の荷重を受けるコンクリート基礎を予め工事する

これらを実現するためには、機器の仕様が決まっていないといけません。

ローディングデータという荷重情報が「ある程度」確定していないといけません。

そのためにはプロセス設計・設備詳細設計を優先して行い、設備メーカーを確定させてる必要がありますね。

プロジェクトの初期に何を行うか、という優先順位設定に大きく左右します。

工事エリアを分割

化学工場で工事エリアを分割する方法も有力です。

危険物製造所の仮使用申請を行えば、工事をしている部分以外の部分を生産活動に使うことが可能です。

適切な火気養生をして、

  • 生産活動で発生する可燃性ガスが工事現場に到達せず、
  • 工事現場の生火が生産エリアに到達しない

という環境を構築することが重要です。

こうすれば、既設のプラントといえども工事期間をかなり自由に設定することができます。

機器の取合配管図は後回し

機器の取合配管図は後回しにするという発想です。

配管図は以下の順番に行うのが普通です。

機器の仕様 → 機器周り → 道中の繋ぎこみ

ところが機器の仕様を決めきれないで、配管図を書き始めないと工事期間を確保できないケースがあります。

機器の外形や配管本数・配管口径はP&IDで確定できますが、機器図面が無いと配管図を書き始められないのが、通常です。

機械設計やメーカー選定は配管図作成のタイミングに合わせて行うのが普通です。

ところが機器の図面を、配管図作成より後回しにしないといけないケースが増えています。

  • 配管図作成する図面屋が少なくなってきた
  • 機器図を作成する図面屋が少なく、図面提示が遅い
  • 工事準備を前倒ししないといけない

こんな不確定要素がある時のために、機器周りにフランジを切り込んでおき

後でいくらでも対応できるような図面を仕上げることが必要です。

この辺は極めてシンプルな発想ですが、この考え方を伝えていないと

「機器図面が提示されるまで配管図を書かない」

というような杓子定規な仕事の仕方となります。

コンカレントエンジニアリングとは真逆の発想ですね。

最後に

既設のバッチ系化学工場で工事休止期間を最小化する方法について紹介しました。

土建工事を分割・工事エリアを分割・機器の取合配管は後回し

バッチ系化学工場ではこの発想で工事をする機会は非常に大きなプロジェクトなので、知恵として使えるようにしたいですね。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました