機電系エンジニア目線では見えにくいが化学工場に主張すべき事項

トラブルプロジェクト

NEONEEETです。

化学工場のユーザーエンジニアは相当微妙な立場にあります。

化学工場や化学会社の概要を知っているわけでなければ、プラントエンジニアのようにエンジニアリングの専門性や一般的知識を知っているわけでもありません。

ユーザーのプラントに特化したエンジニアです。

このメリットはいっぱいあるけども、デメリットもいっぱいあります。

特に問題になりやすいこととして、世間常識を知らないという点があります。

例えば生産部や工場から依頼を受けても、

何でこれできないんですか?

すみません・・・

こんな感じで何の説明もできずに、謝って拒否せざるを得ない場合があります。

これは、化学会社とユーザーの機電系エンジニアとの関係だけで起こるわけではありません。

ユーザーの機電系エンジニアとメーカーとの間にも起こりえます。

自分のこととして見えているかどうかだけの違いです。

それでも、ユーザーエンジニアは化学会社の中で劣等感を抱きがちなので、痛感する人は多いと思います。

実はそんなことはないんだよ。ちゃんと主張して良いんだよ。

ということを示すための参考として今回の記事を見ていただければと思います。

人が集まらない

化学工場で工事をしようとしても、作業員が集まらないという問題は昨今頻発しています。

主要コンビナート地域ならまだしも、地方は結構しんどい状態です。

このために工事が期間内に終わらなかったり、無理やり残業させてでも終わらせようと努力してしまう会社は多いでしょう、

ここで「なぜ作業員が集まらないのか?」と指摘されたときに、ちゃんと理由を説明できるでしょうか?

とにかく人が集まらないのです。

こういう主張はちょっと弱いですね。

実は、工事作業員が集まらないのと同じことは、化学工場内でも発生しています。

  • 現場運転員として必要なレベルを確保できない
  • 運送会社など委託作業員を確保できない
  • 化学工場を志望する大学生が少ない

この辺の事情は世間一般の情勢を考えたらある程度は想像できると思います。

自社でこんな問題が起きているのかどうかが見えない構造になっているだけです。

現場運転員などは生産部の人間しか見えていませんし、採用活動も人事部の人間にしか全容は見えてこないでしょう。

こういう背景に気が付くと、先ほどの指摘に対してこんな回答が考えられます。

  • 3K作業に志望する人が少なくなっているのに、工事作業員が増えるはずがない
  • 日本人以外の人を雇ってでも、その場しのぎをしようとしている

この辺は汎用的な説明として今後も使えると思います。

もう1つは、工事会社の置かれた環境を定性的に説明する方法があります。

  • 工事会社は少ないパイの中から人を募集しようとしている。募集期間が短いと集まる人も集まらない。

声を掛けたら1週間2週間程度で優秀な作業員が来るという簡単な話ではありません。

化学工場以外の一般的な作業で日雇いを募集しているのとは違います。ここを勘違いしている人は非常に多い。

今となっては、日雇いの募集ですら相当大変なのに・・・。

見積が高い

依頼部門に見積を提出すると、合言葉のように言われます。

高い

私は言われ飽きました。(笑)

この高いというのは、大した根拠もなく発言していることが多いです。

彼らが発言している時に頭の中にあるのは、過去の実績や費用対効果など。

資源を投資しなければどうしようもなくて見積もりを依頼しておきながら、高いから何とかコストカットをしてほしい。

短期的にはメリットが出そうですが、中長期的にはダメ。

その工場の将来を考えた場合には、先細りするだけです。

資材も労働力も高騰化しているのに、会社として投資をできずに絞り込みを迫られているから、高いというクレームが来ますが、

そもそも投資をできない会社に問題があるということをちゃんと主張しましょう。

これが言いにくくても、少なくともこういう主張はしましょう。

資材も労働力も高騰化しています。

あなたたちは知らないかもしれないですが世間一般の流れはこうですよ、という主張をするという意味ですね。

データを出すと、一気に黙りますよ(笑)

納期が遅い

納期が遅いという話は意外と否定できる人が居ないでしょう。

化学会社がメーカーの事情を知らないからというのが背景にありますが。

メーカーに対しては考慮するのに、工事作業員に対しては考慮しないというのは通用しないですよね。

メーカーの納期が遅いというのは、メーカーも人手不足だから。

これは化学工場側の立場から見ると、原料などが入ってきにくくなったことと全く同じ現象です。

資材メーカーも原料メーカーも同じですよ。

こういえば、結構スムーズに話が通ります。

技術的解析ができていない

ユーザーエンジニアが技術力を持っていない、全部メーカー任せだ。

こんなことも言われがちです。

これはエンジニアとしては悔しいですが事実です。

機械の原理は知っていても、自分で手を掛けて作業できるわけではないからです。

原理すら怪しいという設備も結構あるでしょう。

そこでメーカーに依頼しても、メーカーも期待している回答が返ってきません。

ここで、メーカーから回答が返ってこないですと答えても良いのですが、少し不足しています。

  • メーカーに技術力があると期待しているでしょうが、人が入れ替わっている
  • そもそも中小のメーカーに人は来ない
  • それどころかいろいろ外注している

この辺の事情をちゃんと説明しましょう。

メーカーへの過剰な期待は、裏切られるだけで何のメリットもありません。

分かりやすい故障理由をメーカーに押し付けても、短期的な解決しかできません。

ISOを取得しているからちゃんとしているはずだ。

ここに期待しても、世間知らず・オーバースペック・下請けいじめと否定されるリスクが増えていくだけです。

最後に

機電系エンジニア目線では見えにくいが化学工場に主張すべき事項を説明しました。

人が集まらない・見積が高い・納期が遅い・技術的解析ができない

エンジニアに対する不満・クレームは、主張している人が実情を知らないから説明して欲しいと読み替えると良いです。

不満・クレームという形でしか表現できないのが、いかにもって感じはしますけどね^^

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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