【一匹狼】化学工場の保全が標準化されない3つの理由

保全働き方

NEONEEETです。 

保全は一匹狼で良いんだ!

だから駄目なんですよね・・・。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の保全が標準化されない理由を知ることができます。

化学工場の保全が標準化されない理由

化学工場の保全が標準化されない理由を解説します。

保全業務を標準化することは、化学工場全体にとって必ずプラスになります。

ところが、現実的には「人によってバラバラ」である会社が多いでしょう。

保全を「メンテナンス」という学問として捉えていない。

昔の職人気質の発想から脱却していない。

そんな日本の製造業の典型例とも言える部隊が保全です。

プラントごとの特性が異なる

化学工場には多くのプラントが配置されていますが、そのプラントは個々に特性が異なります。

1つとして同じプラントは存在しません。

これをなるべく「同一のプラント」に標準化していくことは設計・保全の両面で大事なことです。

ところが、以下の理由でプラントの特性は異なっていきます。

  • バッチ/連続の生産形態の違い
  • 同じバッチプラントでも生産品目が違う
  • 同じバッチプラントでも稼働日数が違う
  • 同じバッチプラントでも設備仕様が異なる
  • 同じバッチプラントでもプラント構造が異なる
  • プラントの運転年数や設置環境が違う

同じバッチプラントならほとんど同じような構造をしていますが、それでも違いはあります。

特に稼働日数や生産品目は保全に直結しますね。

保全業務を標準化させようとするときに、保全エンジニアはいろいろな「言い訳」をして例外規定を作ろうとします。

その言い訳として上記の内容が良く使われます。

1人の担当者が10年以上同じプラントを担当する

保全エンジニア1人が同じプラントを担当する年数は非常に長いです。

10年以上は1つのプラントを担当します。

10年も経てば、そのプラントの保全のことなら何でも知っている状態になります。

地元の街並みや道を知っているのと同じ感覚で、何でも知っています。

10年1プラントとすると、その人の会社人生で3プラント程度しか担当を変える機会がない、ということです。

工場全体を知るという思想からは外れますね。

そういう集団が、工場の全体を標準化するようなことが可能ではありませんね。

なぜ10年も同じプラントを担当するのでしょうか?

理由はいろいろありますが・・・

保全を真剣にマネジメントしようとしない人が上層部にいるから

が本質的でしょう。

一匹狼

「保全は一匹狼」とよく言われます。

昭和時代ならこれでもOKでした。

必死で自分たちの保全スタイルを積み上げていった人たち。

彼らはまさに自分1人でそのプラントの保全を作っていきました。

ゼロから作り上げていくので、仕方がありません。私でもそうします。

ところがその作り上げたシステムや情報を、他人に易々を渡したくないと考えるのが人間です。

自分たちは努力してここまでやった。次の人も同じように苦労して作って欲しい。

こういう発想になります。

自分たちが作ったものを簡単に渡してしまうと、自分の存在価値がなくなります。

定年後再雇用もできずに、生きていくことも辛くなる。

そんな人たちがいっぱいいました。

この風潮が「保全は一匹狼」のスタイルを築き上げていき、

横のつながりを薄くして、標準化を遠ざける流れになっていきます。

なお、そんな昔のスタイルを踏襲した保全メンバーですが、

仕事の標準化はしなくても。私生活や定年後の身の振り方については「ものすごい共有」がされていました。

それを仕事の標準化にもちょっとは力を入れてほしかったですね。

最後に

化学工場の保全が標準化されない理由を紹介しました。

プラントごとの特性が異なる・1人の担当者が10年以上同じプラントを担当する・一匹狼。

保全は闇が深く、本気で取り組むには大きなメスを入れる必要がありますね。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました