【実態】化学工場の機械設備で保全検査記録を取る意味と活用の方法

保全保全

NEONEEETです。

化学工場の保全のレベルはあまり高いとはいえず、私の会社では極めてレベルが低いと勝手に想っています。

今回は、化学工場の機械設備について保全検査記録を取る意味というテーマで、そのレベルの低さを紹介します。

各工場の実態に合わせて検査をすべき

私の組織でも検査記録を取る目的として、「実態に合わせて」という表現を使います。

非常にきれいな表現です。

こういう表現を使う時、大抵は実態は汚いです。

「実態に合わせて」というのは、具体的にどういう意味か?それを保全員に問い詰めても、明確な答えは返ってきません。

  • 何のために検査するのか
  • 何のデータを取るのか
  • データの何を活用するのか

こういう事を考えないといけない。と鼻息を荒くするだけで終わりです。

PDCAを回せない。データを使ったことが無い。研究をしたことが無い。

こういう人たちに、本来の保全を期待するのは無理でしょう。

私が考える本来の保全とは、データを駆使した現代的な管理による、攻めの姿勢の工場安定化、です。

何のために検査するのか

これはさすがに私の会社の保全員でも理解しています。

安定運転・コスト最適化・改善

このような目的のために、設備の健全性を担保する必要があり、その手段として検査があるという事です。

何のデータを取るのか

これも分かりやすいでしょう。

  • 静機器なら板厚や腐食状況
  • 動機器は温度、振動、電流など
  • 配管・弁等はシール面の漏れ

これくらいの指標を、優先度を付けて、確認できる範囲で確認していくという事がデータ採取となるでしょう。

これも保全員なら誰もが理解していることです。

データの何を活用するか

ここを理解している人はほぼ皆無です。

静機器を例にあげましょう。

4mmの板厚のタンクがあり、2mmで使用中止・更新するような保全計画を立てていました。

10年のデータで毎年平均0.1mm/y減肉していることが分かりました。

10年で平均0.1mm/yなら、10年で1mm減肉しています。

ということは残り10年で使用できない。

この辺までは、さすがに保全員。考えます。

TBMでデータ採取しながら、10年先の更新計画を提示して、8年目か9年目に警告を出し、予算を取っていく。

この辺が限界です。

これってデータを「駆使」していると言えますか?

データを駆使するのであれば、少なくても運転品目と運転時間のデータが必要だと思います。

本当に毎年平均的に減肉しているのか、特定の年だけ減肉しているのか。その原因は何なのか。

それを詰めるためには、運転条件の整理が絶対に必要です。

そして、今後の生産品目の生産数量に合わせて、減肉度を予想して、定期検査を迎えます。

その検査結果と予想のずれを修正して、次の定期検査を迎える。

それが、データを駆使した保全です。

そこまでできる保全が居ないのが私の会社。すごいですよ。

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