【親水溶媒・水煮・ソーダ煮・酸洗浄】化学工場の機械設備で使う薬液洗浄

化学化学工学

NEONEEETです。

化学工場の機械設備の洗浄方法を紹介します。

化学工場ユーザーもメンテナンスメーカーも体系的な理解をしていないと思います。

メーカーとユーザーの立場の違い

薬液洗浄をする場合、メーカーとユーザーでこんなやり取りをしていると思います。

ユーザーがメーカーに依頼する時

ユ「メーカーさん、装置の薬液洗浄をお願いします。」

メ「分かりました。装置内の洗浄状況を教えてください。」

ユ「社内手続きに乗っ取り洗浄をして、危険物を除去したことを確認しました。」

メ「分かりました。安心しました。それでは装置を開放して洗浄します。」

メーカーがユーザーに報告する時

メ「ユーザー様。薬液洗浄が終わりました。」

ユ「ありがとうございます。状況はいかがでしたか?」

メ「ところどころに汚れが残っていましたが、ちゃんと除去できました。こちらの写真を見てください。」

ユ「綺麗に取れていますね。さすがメーカーさん。ありがとうございます。」

メ「こちらこそありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。」

ユーザーの洗浄

液抜き→親水系溶媒煮→水煮→蒸気

私の工場ではこれが基本です。

装置で使っている液をまずは排出します。

装置で使う液は基本的に有機溶媒ですので、これを除去します。

そのために、親水系溶媒を使います。

親水系溶媒を装置に入れて煮詰めます。

煮ることで溶媒が蒸発して、ガスラインも洗浄します。

1回あたり1時間程度の通液をして、液の入れ替えをして計2~3回繰り返します。

溶媒煮が終わったら、水煮です。

水で煮詰めることで、親水系溶媒を洗い流します。

1回あたり1時間程度の通液をして、液の入れ替えをして計2~3回繰り返します。

ここで基本的に除去できているはずですが、気休めに装置内に蒸気を入れるケースもあると思います。

これは装置やプロセスの特性によって変わると思います。

装置に過熱源が付いていない場合は、液抜きの後に洗浄できる手段がないので、蒸気を通すしかありません。

過熱源が付いている場合は、水煮ができるので、蒸気を通しても意味がありません。

ソーダ煮

有機溶媒以外に酸を扱う系もあると思います。

こういう場所では苛性ソーダで中和する工程があります。

逆にアルカリで扱う系では酸で中和します。

この辺は、バッチ工場では特殊なケースとして考えます。

基本的に有機溶媒は蒸気の親水系溶媒と水で煮詰めることでほぼ終わります。

この方法で除去できない時にソーダ煮を行う可能性はあります。

これはバッチ工場の設備ではかなりのリスクを伴います。

ソーダを入れるまでは良いのですが、温度が上がると危険。

装置が割れる恐れがあります。

メーカーの洗浄

酸洗浄

メーカーでできる洗浄とは何でしょうか。

薄い酸で高圧洗浄機を使って装置に噴射する方法くらいしか私は知りません。

それも熱交換器のような狭い細い箇所の詰まりを除去する時くらいです。

薬液洗浄と言いながら実質は機械洗浄です。

メーカーに任せなくてもユーザーでもできる作業です。

メーカーに任せると危険性に関する教育や、メーカーが誤って装置を破壊しないかチェックしたり余計な手間が発生します。

それくらいなら定期的に設備交換する方が安全だろう、という思考が強くなっています。

だから、私の周りでは設備薬液洗浄をメーカーに依頼することは少なくなっています。

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