【ユーザー・メーカー】化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアの若手の状況は日本どこでも同じ

図面,現場働き方

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアの若手の状況について知ることができます。

若手に対する不満はいつの世もある

最近の若い者は…

このセリフはよく聞きますよね。

30歳くらいになると、新入社員に対して思うことでしょう。

それこそ最近になって、知れ渡っていることですが

「最近の若い者は」というセリフ自体は遥か昔から使われています。

私はこの言葉があまり好きではありません。

「最近の若い者は」と言われ過ぎて、可哀想な若い人が多いからです。

それでも若手には不満があります。

今回は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアとして2019年~20年現在若手に対して思う不満を紹介します。

化学工場の設備メーカーにもある程度ヒアリングしていますので、そこまでズレた意見ではないでしょう。

若手に対する不満

不満① 素直すぎる

現在の若手はとにかく素直です。

化学工場のエンジニアリングでは、複数の絡み合う要因から最適解を見つける作業とも言えます。

設備の配置・設備の寸法・ノズルオリエンテーション・配管ルート・計装機器…

何もない場所に、これらの要素をコンパクトに詰め込みつつ、適切な作業をするための安全性を確保すること。

これは非常にクリエイティブな作業です。

ところが、最近の若手機電系設計者・プラントエンジニアはとにかく素直。

  • 「配置を考えなさい」と課題を与えたら、配置図上に機器の外形を落とし込んで終わり。
  • 「設備の寸法を考えなさい」と課題を与えたら、標準の寸法で考えてそれで終わり。
  • 「ノズルオリエンテーションを考えなさい」と課題を与えたら、マンホールから時計回りに並べて終わり。

一次が万事このような感じです。

「配置を考えなさい」の背景には設備の寸法も含まれており、配管レイアウトも含まれています。

それをすべて網羅して、チェックリストにできれば解決するようにも思えるでしょう。

それは無理です。

理想論です。

チェックリストの項目が無限に広がっていき、把握できる物量ではなくなります。

この辺は機械学習が代わりを担う時代が来るのは、相当先でしょう。

需要が少ないですからね。

若手に有効的な指示を出すために、網羅的に具体的な指示を出しても付いてこれない。

かといって、全体を考えるような指示も付いてこれない。

中途半端なサイズに切り取った課題を与えて、都度確認していく

というテクニックが重要でしょう。

ここまで、若手機電系設計者・プラントエンジニアに合わせないといけないのか、という疑問はありますが。

不満② 考えが浅すぎる

若手機電系設計者・プラントエンジニアは考えが浅いです。

複雑な要因を考える機電系設計者・プラントエンジニアでは、

1つ1つの要因を数段レベルで掘り下げた思考をしつつ

10個程度の要因を組み合わせて最適解を見出さないといけません。

この1つ1つの掘り下げレベルが低い。

数段レベルといった場合、2段~3段は考えるのが一般的ですが、それが1段で終わることが多いです。

「ポンプの流量揚程の仕様を決定してください」という課題に対して

  1. ユーザーの使用流量を、液量と送液時間から決める。
  2. 配管圧損計算を行い、口径を決める
  3. 他の類似ポンプとの性能を比較する

というプロセスを経ます。

ところが今の若手は、以下のような感じです。

  1. 流量はプロセス部門に聞く(自分で調べない)
  2. 圧損計算だけは無駄に緻密に行う(細かすぎて余裕代がない)
  3. 単一のポンプ仕様に決定しようとする(予備品や共通化の考えがない)

機電系設計者・プラントエンジニアとしての自身の仕事が、圧損計算だけであるかのように勘違いしている例です。

不満③ 受け身すぎる

自身の設計プロセスの誤りに気が付かないまま、時間だけを浪費して、何も決めていない。

その割に、期限が迫ってから慌てて強引に物事を進めようとする。

こういう例は枚挙に暇がありません。

エンジニアリングとは程遠い内容です。

日本どこでも同じ

私が所属する会社の機電系設計者・プラントエンジニアに共通する事項を取り上げましたが、

これは日本どこでも共通しているのでは?と思います。

少なくとも、化学工場の設備メーカーも似たようなものです。

数十社の会社と取引がありますが、共通しています。

化学工場の設備メーカーの場合は、中堅~ベテランでも言葉足らずで怪しいレベルの人が大勢いますので、

外部から見ていると、若手が極端に問題になっているようには見えません。

中堅レベルがちゃんとしていて指導していると言っても

若手のレベルアップがすぐにできるわけではありません。

積み立て投資と同じで、少しずつ積み立てていき、長期的には大きな差が付く

という性質のものです。

ユーザーもメーカーも新入社員や若手のレベルはほぼ同じ。

そこから先の教育で差が付く。

自分の周りだけが極端にひどい、極端に優れている。ということはありません。

悲観的にも楽観的にもならないバランスが、教育指導をする側には求められるでしょう。

最後に

「最近の若手は」という場合、「最近の老人は」という話もしないといけないでしょう。

これも当然ながら考えたいと思います。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました