【ハステロイB・ハステロイC】バッチ系工場で使用するニッケル基合金のデータ

材質材料

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、バッチ系で使用するニッケル基合金の規格の概要について知ることができます。

ニッケル基合金はNi,Cr,Mo,W,Fe

ニッケル基合金はかなりの部分がニッケルNiです。

Crは酸化性環境、Mo,Wは還元性環境での耐食性を向上させます。

Feはコスト削減のために使います。

Alloy B-2,C-276,C-22

ハステロイは登録商標ですが、特許は切れています。

汎用的な名称はAlloyです。

バッチ系ではAlloy B-2,C-276,C-22などが有名です。

化学成分

グレードNiCrMoWFe
Alloy B-2281.5
Alloy C-276161645
Alloy C-22221334

「残」とは残りのことです。

大まかな耐食性として、下記の傾向があります。

  • Alloy B-2は還元性環境で強い
  • Alloy C-276,22は酸化性・還元性両方の環境で強い

Alloy B-2にはCrが含まれていないから、酸化性環境に強くないです。

Alloy C-22は276よりもCrが多いことが特徴です。

Alloy C-22の方が耐食性が高いと思った方が良いです。

酸に対する腐食性データ

10%塩酸(還元性)10%硫酸(還元性)10%硝酸(酸化性)
Alloy B-20.030.05溶出
Alloy C-2760.250.580.43
Alloy C-220.070.280.02

単位は腐食速度 mm/年です。

Alloy B-2では酸化性酸である硝酸に溶けてしまいます。

Alloy C-276よりもC-22の方が硝酸に対する耐食性が高いことが分かります。

意外かも知れませんが、還元性酸についてはAlloy B-2の方が強いです。

ただし、汎用性が無くなります。

材料に少し詳しいエンジニアでも、ハステロイかどうかを気にするだけの人が増えています。

ハステロイBかハステロイCかを確認する人は、この汎用性に気を配れる人で、レベルの高い人です。

C-276かC-22かを気にすることができれば、バッチ系の機械エンジニアとしてはベテランの領域ではないでしょうか。

最後に

バッチ系でニッケル基合金と言えば、Alloy C-22だけを抑えておけばいいと思います。

B-2やC-276はその存在を認識していることは大事ですが、使える範囲が限定されています。

どうせ高いニッケル基合金なら、C-22にしておく方が後々安心です。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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