【温度・ユーティリティ】汎用ジョイントシートガスケットの適用先と注意点

配管配管

NEONEEETです。 

非プロセス系だからガスケットはノンアスで。

ノンアスの意味、分かっているのかな???

この記事では、汎用ジョイントシートガスケットの適用先と注意点について解説します。

汎用ジョイントシートガスケットの適用先と注意点

汎用ジョイントシートガスケットは、言葉どおり汎用性を目指したものです。

ところが、実際に汎用的かというとそんなことはありません。

昔はガスケットと言えばアスベスト含有のもの。

石綿(アスベスト)の規制に関しては、国土交通省の指導もちゃんと出ています。

https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/sekimen/hourei/dl/hou22-1c.pdf

アスベスト規制が話題になったのは平成18年ごろ。

当初、どこの会社もアスベスト代替のガスケットを探すべく、ガスケットメーカーと調整したのでしょう。

ガスケットにアスベストを含まないものを、ノンアスベスト(ノンアス)と呼ぶことがあります。

でも、2021年現在ノンアスベストでないアスベスト含有ガスケットは存在しません。

アスベスト含有のガスケットは汎用と呼ぶにふさわしい性能がありました。

ノンアスベストになるとその汎用性は失われ、適用先を考慮しないといけなくなりました。

化学工場向けにノンアスベストのジョイントシートを使用するときの注意点をまとめました。

特徴

まずはジョイントシートガスケットの特徴を紹介します。

組成

ジョイントシートの組成はかんたんに言うと、以下のとおりです。

  • NBR
  • アラミド繊維
  • その他

アラミド繊維がアスベストの代わりと思っていれば、とりあえずはOKでしょう。

アラミド繊維をNBRでまとめて形を作っているのでしょう。

細かいことはガスケットの専門家なら知っておきたいでしょうが、ユーザーのエンジニアならその辺は省略して良いです。

その他が割とポイントで、会社によって変わります。

バルカーならロックウール・無機充填剤、ニチアスなら膨張黒鉛が含まれています。

その他の内容物やガスケットの組成割合が、ガスケットの性質を左右しています。

推奨使用先

水・油・気体でも汎用的なもの。

これ結構分かりにくいですよね。

ガスケットのカタログ的には書けないですからね^^

例外はあるものの、全体像をイメージするために代表的な物をあげましょう。

水はユーティリティラインに使う水系全般を指します。

油は化学工場のプロセスの油とは違って、機械の作動油関係です。

気体はエアーとか蒸気。これも化学工場のプロセス中のガスではありません。

油とか気体という単語があって「汎用」という単語があると、何にでも使えそうな気がしますが、

実際には汎用ジョイントシートは水にだけ使えるものと理解しておく方が健全です。

例外的に水以外にも使える物もあるでしょうが、それは例外。

温度は100℃以下

ノンアスガスケットの汎用性を阻害する最大の要因。それが温度。

ノンアスガスケットの使用温度は一般に100℃以下です。

100℃を越えると使用先は結構気を使います。100℃ルールです。

メーカーのカタログを見ると200℃近くまで使えそうな気もしますが、過信しない方がいいです。

現にバルカーのカタログでは100℃以上のラインでの注意点を書いています。

100℃以上だとガスケットが硬化して割れる可能性から。

これはNBRのことを指しています。

もちろん100℃以上ですぐにアウトかというと、それは使用先の条件によって変わるため、保証はできません。

それでもメーカーも危険だと判断している以上、対策を記載しています。

ユーザーとしては汎用的なガスケットでカタログに書いてあるような例外的な使い方で管理するか、別のガスケットを選ぶか選択を迫られるところ。

普通は後者を選びます。施工管理が楽ですからね^^

100℃を越える水なんて・・・って一瞬でも思ったあなた。

大事な使用先を忘れていませんか。

そうです。水蒸気です。スチームです。

水系で気体である水蒸気は汎用ジョイントシートの使用候補となります。

でも100℃ルールが邪魔してしまいますね。

  • 水で気体だけど、100℃だから汎用ジョイントシートを使わない
  • 100℃を越えているけど、水で気体だから汎用ジョイントシートを使う

どちらのロジックも現場では成立します。

その会社や工場でどう判断するか分かれるところですね。

アスベストガスケットなら200~300℃まで使用可能なようです。

バッチ系化学工場では若干羨ましいという程度ですね。200℃まで使えれば十分。

厚みは1.5mm??

ガスケット厚みは薄いものを推奨されています。

バルカーもニチアスも1.5mmを推奨しています。

あれ?私の職場は3mmだけど?

そう思った人もいるのではないでしょうか。私の職場も3mmです。

この辺はその職場の文化的な物があるでしょう。

本当は1.5mmの方が良いのは分かっているが、いったん3.0mmで設計された工場なら、配管系全体を変更しないといけません。

数万以上のガスケットを変えるために、1000万以上の投資と数か月にわたる工事休止が必要。

その割に効果は限定的。

誰がそのルールを守るか・・・答えは言うまでもありませんね。

圧力

圧力は3~4MPaまで使用可能です。

でもバッチ系化学工場では気にしませんよね。

高くても1MPa以下ですから。

1MPa以上では使用先の吟味をしてくださいと言われても、問題なし。

この辺は、バッチ系化学工場が連続系化学工場より楽だと思われる部分ですね。否定できません。

可溶

ジョイントシートガスケットはステンレスフランジには使わない方が良いと言われます。

これはガスケット中に含まれる塩素分がフランジ面で腐食要因となるから。

でも、水系を基本としているジョイントシートガスケットで、ステンレス配管やステンレスフランジを使うことってあるでしょうか?

鉄系の配管とフランジで十分だと思います。

工場の設計思想に依存する部分が多いですが・・・。

最後に

汎用ジョイントシートガスケットの適用先と注意点について解説しました。

ジョイントシートの組成・温度・厚み・圧力・可用性塩素

汎用であり水系だから大したことないと考えず、基本的な部分はちゃんと理解しておきたいです。

化学工場の機電系エンジニアにとっては必須項目です!

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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