FRP vs PTFEライニング

材質材料

NEONEEETです。

FRPについて調べたり検討したりしていると、どうしても登場するのがPTFEライニング。

違いをしっかり理解せずに、ユーザーがFRPを望むからFRP、PTFEライニングを望むからPTFEライニングと流れ作業になりがちです。

気が付いた時には

FRPとPTFEライニングの違いが分からない

という悲しいエンジニアが発生します。

そうなると、生産部やプロセスエンジニアからの冷たい目線が来るでしょう。

バッチ系化学工場に限定して、FRPとPTFEライニングの違いをまとめました。

強度はPTFEライニング

強度は圧倒的にPTFEライニングが勝ちます。

FRPは自然劣化するという最大のデメリットがあるから分かりやすいでしょう。

それだけでなくて、製作できる形状面から見ても、負圧に対して強いPTFEライニングが有利に働きます。

除害装置を対象にしてFRP設備を考えた場合にどうしても耐圧の限界を感じます。

これがPTFEライニングでは若干ですが負圧に強いです。

その若干でも強いというのが、安心感。

天板や底板を10%鏡板で製作できるのがPTFEライニングです。

バッチ系化学工場ではできる限りPTFEライニングを使いたいと考えるでしょう。

耐食性はややPTFEライニング

腐食性も一般にはPTFEライニングが有利です。

PTFE自体が耐食性が高いから、耐食性ならPTFEが圧勝なのでは?って思うかもしれませんね。

PTFEは透過性が高いことが1つの欠点です。

PTFEと母材のSS400の間にプロセス液が浸透していき、徐々に腐食していくリスクがPTFEライニングが存在します。

母材をSUS304など耐食性を上げたからと言っても、浸透そのものは防げません。

母材が腐食して外側に現れるか、ライニングが破壊されて内側に現れるか、という違いだけです。

この意味ではFRPの方が安心感があります。

でもFRPが透過しないかというとそんな訳はなく・・・

目に見えないけど徐々に透過していっています。

変にライニングをするからプロセス液が凝縮して溜まるのであって、透過したものはそのまま大気中に拡散される方が良い。

と考えるユーザーも居ます。

こう考えると、PTFEライニングが絶対正義というわけでもなさそうです。

だからこそやや有利という表現にしています。

自由度はFRP

自由度FRPの方が上です。

PTFEライニングはライニングであるがゆえに、ライニングができる形状の制約が強いです。

FRPだとこの辺は制約が少ないです。

ただ、この自由度を求めるのはタンクなどの設備に限定されるでしょう。

それですらも、PTFE無垢の部品を使うことである程度は対応できます。

設備という意味での自由度はあまり重視されないと思います。

価格はFRP

価格FRPの方が安いです。

これは設備などサイズが大きければ大きいほど差が出てきます。

PTFEライニングだと、SS400の母材量が増えていったり、PTFEの材料費が高くなったりするからです。

PTFEライニングは製作も簡単ではなく、FRPと比べる方が間違っているかもしれません。

価格ではガラスライニングと勝負することになるでしょう。

工期はFRP

工期FRPの方が速いです。

これは、PTFEライニングができる工場が限定されているから。

特にライニング工程のメイン部分は製作機械が限定されています。

ガラスライニングと全く同じ構図です。

FRPだとその辺は自由度が高いですね。

とにかく早く安くしたいという時には、FRPを採用するユーザーが多いと思います。

最後に

FRPとPTFEライニングの違いや使い分けを解説しました。

FRPは価格・工期・自由度が優れ、PTFEライニングは強度や耐食性に優れます。

似たような感覚で使えるので使い分けをしっかりしたいですね。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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