【ごみ取り・固体取出し】バッチ系化学工場でのろ過機の使い道

撹拌化学機械

NEONEEETです。

この記事は、化学工場を知りたいと思っている人を対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の基本構成を知ることができます。

バッチ系化学工場ではろ過機が1基はある

ろ過機とは、ろ過をするための機械です。

ろ過とはどんなイメージでしょうか?

中学校の実験で行った、漏斗とろ紙を思い出す人もいるでしょう。

もっと家庭的なイメージでも良いと思います。

  • シンクの排水溝の手前にある粕取り
  • 掃除機のごみ袋
  • キッチンの換気扇のフィルター

全部、ろ過の一種です。

ろ過は簡単に言うと

液体中の固体分を取り出す操作

といえます。

特に、ろ紙などの遮蔽物を利用したものが多いです。

バッチ系化学工場では少なくとも1基はろ過機を保有しています。

連続工場でも保有しているケースは多いでしょう。

ろ過機というのは一定のサイズ以上のものを指し、

小型の固体除去装置は、フィルターと呼ばれます。

フィルターは化学工場なら必ず設置しています。

  • 大型 ろ過機
  • 小型 フィルター

バッチ系化学工場でろ過機を使う場面

バッチ系化学工場でろ過機を使用する場面を紹介しましょう。

場面① 固体製品取出し

バッチ系化学工場では製品の形態として固体が多いです。

輸送上の問題・安全面の問題が多いからです。

運搬は、トラックやローリーで運びます。

一般的な危険物ならまだ対策の取りようがありますが、

化学工場で処方された製品は一般的な危険物とは違う危険性があります。

これを危険な状態で運搬するのは避けたい。

製品を液体状態で運搬するときに、消防法危険物の有機溶媒に混ぜたり溶かして運搬するのは非常に危険

最低でも、水に浸した状態で運搬します。

製品によっては、というよりほとんどの製品は、水に混ぜることができません。

その結果、有機溶媒を取り除いた固体として運搬する必要があります。

化学反応で生成した製品を有機溶媒と分離するために、ろ過という操作を行います。

場面② ごみ取り

ろ過機をごみ取り用に使うことも多いです。

化学反応では原料に固体を使ったり、副生成物として固体が発生します。

これを反応が終わった後処理として、ゴミ取りすることが多いです。

普通は反応Aで発生したゴミは、反応Aの後処理としてゴミ取りをします。

まれに、反応Aで発生したゴミをそのまま反応Bまで同伴させ、反応Bの後処理でゴミ取りをすることがあります。

いずれにしろ、固体製品が多いバッチ系化学工場では、固体製品ができる前までには、ゴミ取りが必要です。

反応で発生する固体量が少なければ、フィルターなどの小型サイズでも対応可能ですが、

固体量が多ければろ過機を使います。

場面③ 異物除去

これは原料を想定しています。

原料の中に異物が含まれていて、それが反応に悪影響が出る場合があります。

通常はフィルタークラスの小型機器で対応できます。

レアケースとしてろ過機を使うことがあるという程度です。

ろ過機の有無で製品の種類が読める

ろ過機の有無は、その工場の製品がある程度見えてしまいます。

  • 製品が固体の場合、外部に運搬すると、会社の売上になります。
  • 製品が液体の場合、外部に運搬する可能性は低く、中間体として敷地内の別のプラントに運搬します。

この関係から、固体取出しのろ過機の数が多かったりろ過機購入が多ければ、

利益が出ている会社、という想定ができます。

ろ過機はバッチ系化学工場の設備の中でも、特殊な機器で高価です。

そんな機器を大量に保有することはできず、それでも買おうというのだから

利益が出ている会社と考えていいでしょう。

最後に

ろ過という操作自体は、バッチ系化学工場では一般的に行われます。

ところがその機械の使いみちや、そこから想定できる製品の流れが見え隠れします。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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