【フィルター・エアコン】化学工場でメーカーの入れ替わりが激しい設備

工場化学機械

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場でメーカーの入れ替わりの激しい設備について知ることができます。

化学工場の設備メーカーは固定

化学工場では多くの大型設備を使います。

槽・塔・熱交換器・ポンプ

こういった設備を作る設備メーカーは固定化されています。

新たなメーカーが加わる余地がほとんどありません。

現在の日本で設備メーカーが変わる可能性があるとすれば、

海外のより大規模な設備メーカーに吸収合併される

というケースくらいでしょう。

それくらい、日本で化学工場の設備を調達しようとすると

特定のメーカーから買うしかないという状態になっています。

新たな化学会社が企業できないのと同じ構図ですね。

今回はそんな固定化された設備メーカーの中でも、

入れ替わりの激しい設備の種類について紹介します。

メーカーの入れ替わりが激しい設備3選

1位 フィルター

私が10年以上この仕事を続けていて、最も変化のあったのがフィルターです。

カートリッジフィルターという名称です。

日本ポール・3Mなどが有名でしょう。

ところが、新規企業はどんどん生まれています。

新規企業の背景を調べていませんが、ケンカ別れして独立したような会社が多そうです。

フィルターは、フィルターハウジングカートリッジの2つに分けて考えます。

フィルターハウジングは、製缶と呼ばれる分野。

圧力容器のタンクなど製缶メーカーが担当します。

製缶メーカーは日本に多数存在します。

カートリッジは、最近は糸巻きカートリッジが多いです。

ユーザーとしては、カートリッジで除去できれば何でもよいのです。

糸巻きなら特殊な大型設備は要求されません。

フィルターハウジングだけを外注して、カートリッジを作れるのであれば、

大手会社以外でも十分に作れる可能性があります。

大手会社は胡坐をかく傾向が強く、

納期、イニシャルコスト、ランニングコスト

いずれも高い傾向にあります。

また、図面の提出に独自ルールを設けたり、図面の修正変更が効かなかったり

融通が利きません。

標準化を進めていって、コスト削減をしているのですね。

思想としては理解できますが、化学工場ではその思想に適用できないのが普通。

はるか昔に作られた設備の、部分改造をしてフィルターを付けようとしたとき

設備の制約条件は非常に強いです。

これに対応できずに、標準化を進めた大手会社は

既存顧客を切り離す戦略に出ていると考えられます。

そこを縫って入るかの如く、新規企業が参入して、そこに発注を掛ける傾向です。

2位 エアコン

エアコンは、近年需要が非常に強いです。

熱中症に対する認知が急激に増えたからでしょう。

ところでこのエアコン。

大手会社から直接購入するケースはレアです。

エアコンを取り付ける工事会社に発注するケースが多いです。

工事会社がエアコン自身も手配し、配管工事や電気工事も行います。

エアコンの大手会社が作業員を手配するよりも、

地元の工事会社に発注する方が安く早いです。

工事会社は、据付が終わった後のメンテナンスも請け負いたいから、

新規導入時に頑張ります。

値引額が半端ないです。

エアコン設備そのもののメーカーが変わるわけでなく、発注先が変わるという例です。

エアコンはありふれたもので、工事会社も多数存在するので、

化学工場で設置するメーカーの入れ替わりが激しい要因となります。

防爆エアコンとかになるとさすがに限定されたままですけどね ^ ^

棲み分けをしているのでしょう。

3位 粉体設備

粉体設備は、化学工場ではどんどん増えていっています。

この粉体設備もメーカーの入れ替わりが起こりえます。

こちらは新規企業は少ないです。

徐々に衰退していっています。

標準化が進み、ユーザーの要望を聞かない、設計者がいない

こういうメーカーが増えています。

フランジがJISでもASMEでもない特殊なもの、ということも日常的にあります。

フランジのボルト穴が、キリ穴でなくてタップを切っていることも日常的。

化学工場のユーザーなら、

細かい要望をメーカーに出したら言うことを効くはずだ。

という殿様商売的な発想をしている人が未だにいます。

しかし、それは古い。時代遅れ。

粉体設備メーカーと接していると、痛感しますよ ^ ^

小規模設備しか参入できない

設備メーカーを立ち上げるには、非常に多くの資金が必要です。

今の世の中で、資金があって化学工場の設備メーカーを立ち上げる人なんているでしょうか?

  • 閉塞した事業環境
  • 安く買いたたかれる
  • 3K作業で人が集まらない

大型の設備メーカーに新たな会社が参入しないのは、分かりやすいですね。

一方、小規模設備なら対応できそうです。

フィルターなどが良い例ですね。

一部を外注する発想です。

これを徹底すれば、全部を外注することができますね。

それが商社

商社はこのあたりの目がするどく、新たな大型設備を紹介する商社もいます。

ところが、商社の中抜き体質に嫌気が指している、化学会社は非常に多いです。

アピールが弱い設備メーカーの存在を紹介してくれる。

それはユーザーとしても助かります。

実際の発注段階に入ってからは、商社が仲介役をしますが、機能していないケースが大半です。

商社は技術のことを全く知りませんからね。

工程の管理すらせず、伝言ゲームをするだけ。

ユーザーとしても商社には頼りたくないというのが正直なところです。

まとめると、以下の状況です。

大規模設備 … 資金が必要。新規参入は商社くらい

小規模設備 … 参入の可能性あり。

最後に

固定化された化学工場の設備メーカー。

その風穴を開けるメーカーの情報はキャッチしておく方が良いです。

そこには必ず理由があり、があります。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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