【社内基準・ネット】化学工場エンジニアリングの設計基準と出典に対する考え方

図面,現場デジタル化

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象としています。

この記事を読むと、化学工場のエンジニアリングにおける設計基準の考え方について知ることができます。

結論

何でもネットで調べる化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアは

検索頻度が高い情報をポケットブックとして持とうとしない

社内基準を調べようとしない

社内ロジックを調べようとしない

はじめに

現在はネットで調べれば、

何でもヒットする世の中

という綺麗ごとが広まっています。

特に、IT系のエンジニアリングの中でもプログラミング系は、英語で調べれば、大抵のものは出てくるといわれます。

参考書を買うことすら不要。

この言葉を真に受けた化学工場の若手の機電系設計者・プラントエンジニアが増えています。

それが悲惨なことになっているわけですが・・・。

ネットの情報を優先

設計基準について何でもネットの情報に頼ろうとします。

ポケットブックを持たない

例えば、フランジのサイズや重量なら、座右の銘として手持ちのハンドブックを使っているエンジニアは多いです。

これを、若手はネットで調べます。

この場合はネットでは検索が遅いです。

ネットにログインでして、検索して、情報が出るまで1~2分。

ポケットブックなら10秒で調べれます。

使用頻度の高い情報は紙でもポケットブックでも否定する要因はありません。

そこに目を向けずに、ネットで調べる…。

強度計算をネットで行う

タンクの強度計算をネットで行うことは、今では余裕でしょう。

ところが、タンクの基本的な強度計算は、JISに記載された簡単な数式です。

これをEecelでソフトを組むくらいの能力はほしい。

Excelのスキルも、科学技術計算のスキルも育てずに、

ネットにある計算シートに値を入れるだけ。

こんな手抜きエンジニアが増えています。

科学技術分野では基礎式とその意味を考える力は、必須。

理系の基礎学力ともいえます。

これを育てずにどの能力を伸ばそうというのでしょうか。

社内基準を調べようとすらしない

先のタンク強度計算を例に挙げます。

例えば、腐れ代や設計圧力の考え方は、実は会社によって微妙に違います。

ジャケットありなしで、外圧に対する設計圧力をいくらにするか、思想が分かれます。

これをF.V.も含めて考えるかどうか。

それは普通の会社なら社内で基準化されているはずです。

ところが、ネットにはそういう情報は載っていません。

計算結果を提示して、問題ないからそのまま進める、という暴走エンジニアを生む原因になります。

これは、社内の設計の標準化を妨げる行為となります。

あるプラントで設備が故障したときに、代替の設備を探そうとしても、微妙に仕様が異なるから、使えない。

こういうトラブルを生み出します。

それを防ぐために社内基準があります。

ネットで調べる癖が付きすぎると、社内の規格体系を知ろうという努力を怠ります。

それは社内のことを知らないという意味で、どこの組織でも使えない人となります。

個人プレイで進められる能力があれば別ですが、化学工場のエンジニアで

だれにも頼らずに大勢の人数向けの設計基準を作れる人はいません。

社内のロジックを知ろうともしない

タンクの強度計算を例にします。

大気圧タンクの加圧側はどれくらい耐えることができるでしょうか?

こういう問い合わせが来たり、会議で議題になったとしましょう。

どうしますか?

  • 後日時間を取って、真面目に、強度計算をネットで調べますか?
  • EXCELで数値を入力して調べますか?

時間の無駄になることが多いです。

社内の議論で即答するためには、社内のロジックを使う方が圧倒的に早いです。

例えば、以下のような感じです。

  • タンクにシールポットが付いていて、シールポットの作動圧までは耐える。
  • シールポット以外にブリザー弁が付いていて、その作動圧までは耐える
  • タンクの液圧までは耐える

大気圧タンクは世の中に一般的に作られていて、いまさら議論するほどの価値はありません。

そこで、真面目な計算結果をもとに議論になることは少ないでしょう。

単に、結果を知らない他部門のエンジニアからの問い合わせとなる場合が多いです。

自部門では半ば常識的な内容。

でもネットには載っていない。

社内基準には載っているかもしれない。

それよりも、その周辺設備や運転条件などの、本質的な部分に目を向ければ、答えは簡単にでます。

おわりに

私はネットで調べることを全否定するわけではありません。

でも現在の、ネットで何でも調べられる、を曲解してネット以外の方法を全否定している機電系設計者・プラントエンジニアは、

不器用

と思います。

過去の手法を何も考えずに否定した人は、10年後に新しい人に否定される。

そう思っています。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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