回転機器でバランス調整が重要となる機器を紹介

撹拌保全

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象としています。

この記事を読むと、バッチ系化学工場でバランスチェックが重要な機器とその理由について知ることができます。

結論

バッチ系化学工場では

ブロアー、遠心分離機にバランスチェックが必要。

ただし、現場でバランスチェックを頻繁にすることはない。

はじめに

バッチ系化学工場では回転機器の振動測定が重要視されていません。

振動の問題が起こっていないわけではありません。

バッチ系化学工場でも振動の問題はあります。

それらの機器の紹介をします。

気体を送る機械は振動しやすい

回転機器の中でも気体を扱う機械は振動しやすいです。

逆に固体や液体を送る機械は振動しにくいです。

理由は

密度

液体と気体では密度が約1,000倍違います。

密度が1,000倍違うと、必要な動力も1,000倍違います。

回転羽根から流体に加わる力が1,000倍違うという事は、

流体から回転羽根に加わる力も1,000倍違います。

密度が1,000倍違うと、加速度も1,000倍違います。

重量が大きいほど、物体は動きにくくなり、振動も抑えられます。

液体を送る機械の方が、気体を送る機械よりも

「重たい。重量が大きい」

ということが、振動を抑制する要因になります。

バランスチェック

バランスチェックは専用の機械が必要です。

回転機械の部品を専用機械にかけて、重量バランスを計測し、調整します。

そういう機械は大型の工場には配置されています。

バッチ系化学工場では当然のように配置されていないでしょう。

ブロアー

バッチ系化学工場では、送風機がメジャーな振動源。

騒音源としてもブロアーは非常にメジャーです。

ブロアーは気体を送る機械です。

風量も大きく、モーター動力も高めの機械が多いです。

騒音規制法の特定施設として、7.5kW以上の送風機が指定されています。

バッチ系化学工場で使用する総合除害用の送風機はほとんど該当します。

気体用という罠

ブロアーではバランスチェックはしています。

ブロアーの設計は、気体を送るという前提に立っています。

ここに罠があります。

化学工場では、気体中に危険な液体が若干含まれます。

これがブロアーを腐食させたり、ブロアーの回転羽根に付着します。

それが回転機械としてのバランスを壊す原因になります。

洗浄して付着物を除去すれば安定な状態になることがあり、

定期整備時に軸受を交換すれば終了というパターンが多いです。

再度バランスチェックするということはあまりないでしょう。

遠心分離機

遠心分離機は、ブロアーと違って

液体が入ったり出たりする特殊な環境

にあります。

特にバッチ系化学工場では、連続的に液が流れているわけではありませんので、

回転機械のバランスが時々刻々変わります。

特に、分離機に注入する液体の物性や量が変わるだけでも

分離機のバランスが変わります。

その意味で、ブロアーよりも負荷が高く、バランスが崩れやすい機械です。

これも定期整備時に再度バランスチェックを掛けるということはほとんどしません。

おわりに

バランスチェックに関わる機会がないバッチ系化学工場でも

その存在は知っておいた方が好ましいです。

どこで使うか分かりませんので。

私もそうでした。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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