【電流・温度・振動・騒音】動機器の立会検査方法と注意点

営業化学設備メーカー

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の動機器の立会検査について知ることができます。

動機器の検査は静機器とは違う

化学工場の設備の立会検査は品質チェックの重要なポイントです。

静機器の立会検査の一般的な事項と同じように

動機器について一般事項をまとめます。

静機器の立会検査についてはこちらの記事をご覧ください。

動機器の立会検査

動機器の検査でも静機器と同じように、外観・寸法・気密などの検査は行います。

動機器の検査は、この静機器の検査に追加するものです。

検査項目数が増える分だけ、外観・寸法・気密の検査は相対的に低くなります。

装置のサイズの面からも外観・寸法・気密に割く時間は少ないので、重要度が下がっていきます。

動機器にとって重要な検査項目は電流・温度・振動・騒音などです。

こちらの記事も参考になります。

電流

動機器は一般に電気を使って動かします。

電気特性の情報は検査項目として必要なことは言うまでもありません。

モーターとして、以下の特性データが挙げられます。

この辺りの情報は、モーターメーカーが検査成績書として提出してきます。

動機器メーカーはモーターメーカーからモーターを購入して、それを設備にくっつけるだけ。

設備を組みつけた後の検査で、モーターメーカーの成績書のデータと相違ないかを確認します。

発注者の立会検査でも、基本的に同じです。

測定は昔ながらのアナログな方法です。

実験で行う方法と同じ。

テスターを使ってアナログデータを読み取り、記録する。

大手メーカーなら、専用の実験装置がありデジタルデータとして保存できるかもしれませんが。

設備投資にかけるお金がない日本の製造業では、望み薄です。

逆に専用の実験装置があるところは、売り上げがよく現場のことを考えてくれる会社と言えるでしょう。

そういう目で工場見学をしてみると、面白い発見があるかもしれませんよ。

温度

動機器の検査で最も時間がかかる検査です。

設備を動かしていくと、当然ながら温度が上がります。

モーター・軸受が特に重要

一般に、動かしてから設備の温度はどんどん上昇していきます。

温度が高くなると、周囲の空気に向かって熱が放散しようとします。放熱です。

動機器への入熱量 = 空気中への放熱量

が一致するまで、温度は上がり続けます。

ここまでに約4時間は掛かります。

動機器の検査をすると、最後はこの温度検査の待ち時間で手持ち無沙汰になることが多いですね。

工場見学・景気の話・雑談をしても時間が余ります。

振動

動機器である以上、設備は動きます。

これが許容値以内であることを確認します。

軸振れを検査として上げる人もいますが、厳密には振動です。

軸振れは、動機器の振動において最も重要なシャフトのみに視点を当てています。

軸受・シャフト・軸がちゃんとセットされているかどうか、という見方です。

振動というと、シャフト系列とケーシングもちゃんと固定されているかを見ます。

振動という表現をする場合、動機器という設備一体を見ています。

運転を始めてから、任意の時間に振動計を一瞬当てて測定するだけ。

普通は合格しますので、検査はあっという間に終わります。

こういった背景もあり、振動検査はあまり重視されていません。

騒音

動機器の検査としては、振動よりは騒音の方がやや重視されます。

というのも振動よりも人間の五感で簡単に分かるからです。

運転時にも騒音異常の発見は比較的簡単。

うるさい

これだけですからね。

立会検査としては、設備から一定距離(1mなど)離れた場所で、騒音計を当てて測定します。

振動と同じく、運転を始めてから任意の時間に測定できます。

振動と同じく検査は一瞬。

騒音は現場の作業者に影響が出たり、地域住民への影響が出るという意味で、

振動よりも問題になりやすいです。

動機器の立会検査は少ない

バッチ系化学工場では動機器の立会検査は非常に少ないです。

設備の数としてポンプは非常に多いですが、小型のポンプが多いから

立会検査をすることはほとんどありません。

55kWモーターなどの比較的大きなポンプですら検査しないでしょう。

反応器や遠心分離機などの設備寸法として大型の設備に対して検査をすることが多いです。

静機器に対する検査のおまけとして、動機器部分も確認するという感じでしょう。

最後に

動機器の検査として、電流・温度・振動・騒音は抑えておくべきでしょう。

この基本形に加えて、何を追加で検査するか。

それが動機器の種類によって変わります。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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