化学工場の設備はカスタム化をしない方が良い理由【変化】

工場化学機械

NEONEEETです。

ものつくり現場では改善活動って盛んに行われていますよね?

日本は特にその雰囲気が強いですよね。

機電系設計者・プラントエンジニアは設備メーカーにどれだけ要求するかが仕事ですよね?

その時代は終わりました。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、設備のカスタム化に対する考えを知ることができます。

化学工場の設備のカスタム化の具体例

化学工場の設備のカスタム化ってどういうことでしょうか?

具体例を紹介します。

槽(タンク)・熱交換器

槽(タンク)や熱交換器はカスタム化の塊です。

逆に標準品がほぼ存在しない世界です。

カスタム化の例としては以下があります。

  • 槽(タンク)や熱交換器の径・高さ
  • ノズル(管台)のオリエンテーション
  • ノズル(管台)の溶接方法
  • 装置の支持方法
  • 内部部品(挿入管・バッフルなど)

径や高さという一番重要な仕様ですら、カスタムの範疇に入ります。

こういう物品は、「一点設計」という言い方もします。

設備メーカーに設計者が必要なのは、こういう一点設計の業界が多いからですね。

ポンプ

ポンプは逆にカスタム化がほとんどできません。

昔はこういうカスタム化ができました。

  • ベースの大きさ
  • ケーシング底のプラグをバルブにする
  • フラッシング配管をフレキシブルチューブにする

槽(タンク)や熱交換器に比べると、微妙な変更ですね。

化学工場の設備のカスタム化をしない方が良い理由

化学工場の設備のカスタム化を避けた方が良い理由を紹介します。

技術が発展していない

化学工場の設備技術は発展していません。

化学工場は成熟しきっています。

高度経済成長期に急成長をして、90年ごろにはその成長がストップしています。

そこから先は技術的な進歩がほとんどありません。

そのような状況で、カスタム化に力を書ける余力はなくなっていきます。

成長期はメーカーも大量の資本を投入して競争に勝ち残ろうとします。

その時は、ユーザーの要望を聞き、良い製品を作り上げようと努力をします。

ユーザーが要望を出せば、メーカーはカスタム品や試作品を喜んで作り上げます。

今のIT・DX関係の製品がまさにこの流れですね。

ユーザー側の機電系設計者・プラントエンジニアは、この辺の時代の流れを掴んでいる人が意外と少ないです。

時代を読んでいないといえばそれまで。

情報収集をしていないという言い方も可能です。

大手企業ほどこの傾向が強いです。

メーカー設計者が足りていない

メーカーの設計者が足りていないという問題が非常に大きいです。

カスタム化・合理化したいけどそれができる人が居ない

設備の業界によってはこういう所も出てきました。

お手上げ状態になっています。

この5年くらいで明確に変わっています。

  • 少子高齢化
  • 3K職場
  • 給料が低い
  • 設計者を軽視する風潮

日本の抱える問題・理系軽視の風潮などいろいろな社会問題の縮図を見ることができます。

カスタム仕様が増えすぎた

カスタム仕様が増えすぎてお手上げとなっているメーカーも存在します。

モーターが良い例です。

〇〇社仕様、××社仕様…

各社の微妙な仕様に対応していって、仕様が無限に広がっていった経緯があります。

新しい製品を開発しても、昔の製品と互換性を取らないといけない。

その昔の製品のカスタム品が多すぎる。

メーカー設計者を泣かせる要因です。

会社ごとの仕様の違いならまだかわいいほうで、

〇〇社●●工場仕様、▲▲工場仕様…

というように工場ごとに仕様を変えているところもあります。

時間を浪費する

上記の背景を無視して、カスタム品を要求すると、メーカーの営業担当者は普通はこう言います。

検討します

これが良い結果を生まなくなっています。

検討するといって時間延ばしをした結果

駄目です

ということが劇的に増えています。

それなら初めから駄目だという方がよっぽど良いのに。

「できない」と言えない日本人の特徴がそのまま出ています。

若い営業だと「できない」ということもありますが、

背景を説明するという能力に欠けた人だらけです。普通に

「できません」

といってバッサリ切るだけ。

これまでできていたことができなくなった素直な理由が知りたいと要求しても、応えません。

こういう人とは正直接触を避ける方が精神衛生上好ましいです。

業界が狭く、動向や情報を掴むチャンスが少ないことを認識していれば、言い方を変えることは可能。

素直に

「ベテランが退職して、新入社員が入ってこず、対応できない」

という言い方をすればいいのですが、分かってくれません。

こういうやり取りも含めて、トータルとして時間の無駄になりかねません。

最後に

化学工場の設備はカスタム化しない方が良いです。

メーカーの標準品が何かを見極め、それを組み合わせる技術が

ユーザー側の機電系設計者・プラントエンジニアには求められます。

この記事が記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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