【希望は少ない】化学工場プラントオペレータへの就職は厳しい

図面,現場運転

NEONEEETです。

この記事は、化学工場でプラントオペレータとして仕事をしようと思う人や工事作業者を対象にしています。

この記事を読むと、化学工場への就職が厳しい背景について知ることができます。

化学工場への就職

就職・転職はいつの時代も問題です。

プラントオペレータとして化学工場で仕事をすることを希望する人も多いです。

競争率が高い会社では、100倍を越える募集もあります。

業界全体を議論することはかなり無理がありますが、全体的な傾向として

化学工場へのプラントオペレータとして就職することは、今後ますます厳しくなっていきます。

以下、その理由を紹介します。

化学工場への就職が厳しい理由

理由① 大企業は自動化

化学工場でも大企業は、安定・給料が高く・福利厚生も充実、という魅力的なキーワードがあるため、募集は非常に多いです。

そのため、競争率は非常に高いです。

100倍という募集は、本当の話。

縁故採用

縁故採用は絶対にあります。

どこまでを縁故というか問題はありますが、

従業員の親戚を紹介、息子を紹介

というケースは普通にあります。

有利に働くとは限りませんが、広く世間一般に募集しつつ、従業員が知っている人を比べることは会社としてメリットがあります。

  • 従業員のレベルは会社が把握している。
  • 従業員が使う表現は、会社の共通言語である。
  • 従業員が知っている人の人物像を掴みやすい。
  • 従業員が悪事を働くことを防止しやすい。
  • トラブル時に連携や連絡を取りやすい。

従業員の関係者を絶対評価することは難しいです。

従業員の関係者と、世間一般に募集した人を相対評価することは、会社としては大きなメリット。

縁故採用とそれ以外の人の割合は良く分かりませんが、10~20%程度だと思います。

いずれにしても、一定の縁故採用があることが、就職を厳しくしている要因です。

人件費の削減

大手会社では人件費の削減が大きな課題です。

会社の資金を投入して、自動化を推進していきます。

自動化をすればするほど、人は削減されます。

人を削減することを、会社としての目標に掲げている場合もあります。

そのためには、残業や交代勤務の変更など取れる手は徹底して取ります。

交代勤務の基本形で回せる会社はほとんどないと思います。

定年した分だけ人を採用するというのは基本的な発想ですが

自動化が進めば進むほど人が余剰になっていきます。

就職できたから安泰というわけでなく、就職した後も競争があります。

安定志向の人には残念ですが、そこまで安定とも言い切れません。

人生一生勉強ですよ。

子会社への出向

無事にプラントオペレータとして就職できたとして勉強しなければ、絶対に溢れます

そうすると、その先は子会社への出向

勤務地の変更給料の削減なども大いにありえます。

就職した会社での平均モデルをベースにした人生設計をすることは、今後難しくなっていくでしょう。

理由② 中小企業は割に合わない

大企業は自動化という名のもと、人員整理をしていきます。

最初から、中小企業に就職した場合はどうでしょうか?

バッチ系は中小企業が多い

バッチ系化学工場は中小企業が多いです。

大半の中小企業は自動化などほとんどできていません。

DCSがあっても監視目的であり、制御には使えないでしょう。

人が工場内を動き回って作業をする。

こういうシーンが多いです。

中小企業では、連続工場や大手工場のようにDCSに座って管理が基本、というイメージはありません。

自動車工場や機械工場よりも動き回り、汗をかくことも十分にあり得ます。

そうなると、純粋な体力勝負

若いうちならいいですが、20年~30年と続けるのは非常に苦しいでしょう。

需要が少ない

中小企業では、生産能力の増強機会は多くありません。

逆に増強があっても、即座に体制を強化できるほどの体力がありません。

生産能力を増やしたい→人員増強

という流れではなく、

生産能力をオーバーした分は拒否する

となります。

これを人員の面から見ると、人が減らない限り募集がないという状態になります。

そもそもの会社の規模が少ない以上、募集人数は少なく需要は少ない方向です。

吸収合併の流れ

化学業界は整理ができていなく、中小企業が多いという特徴があります。

そこで規模の小さい中小企業は、吸収合併の流れに従わざるを得ないでしょう。

そうすると、その段階で人材整理。

大手企業の自動化の流れが進むと、さらに人材が余る方向。

中小企業でも、世界的に需要のある製品を作っている場合は、そのラインのオペレータは生き残る可能性が高いです。

そうではない不採算部門の生産をしているオペレータは残念ながら・・・。

完全に運の世界です。

給料が高くない

中小企業の場合、給料はそこまで高くありません。

それで3K作業交代勤務などのきつい仕事を要求しても、

作業員がついてこれません。

そして辞めていきます。

会社がブラックであるかどうかの要素として、仕事そのものがきついという

本質的な原因が存在しやすい環境にあります。

理由③ 技能水準の向上

大企業では省力化、中小企業では割に合わないという構造上の問題があるにもかかわらず

オペレータに要求されるレベルはどんどん上がっていきます。

コンビニ店員と同じ構造です。

安全安定運転だけをすればよかった時代に比べて、いろいろな業務を並行して行うようになっています。

生産計画の勉強、生産管理の勉強、設備の勉強、物流・廃棄の管理、交代勤務の管理、無意味なプレゼン資料の作成、基準の改訂…

プラントオペレータが、大卒事務職のような万能な仕事をできるはずがなく、以下のようなケースは大いに考えられます。

  • 現場仕事は得意だが、DCS操作は苦手
  • DCS操作は得意だが、現場仕事は苦手
  • ドキュメント作成は苦手

それなんおに、会社はこれらすべての条件を満たす人を募集します。

仮に採用されても、競争相手はこういうマルチな人材

その意味でも化学工場への就職は厳しいです。

人材不足のはずなのに

世間一般では人材不足です。

人材不足だから就職しやすいはずだ、と思うでしょう。

コロナ禍で仕事そのものが少なくなって募集が少なくなっている、という問題とは別に

そもそも化学業界の構造が、人員募集を少なくする方向に移行しやすいです。

この辺は他の製造業でも基本的に同じ構図です。

最後に

日本の製造業と同じく、化学工場でも人を削減する流れになっています。

ここで生き残りをかける競争が、徐々に露骨になっていっています。

化学工場に就職を希望する場合は、この辺りも考慮していただければと思います。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました