【間隔・巻き方・口径】配管トレースの設計上の注意点

配管配管

NEONEEETです。 

トレースの巻き方ってどうするのですか?

適当ですよ!

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、配管トレースの設計上の注意点について知ることができます。

配管トレースの設計上の注意点

配管トレースの設計上の注意点について解説します。

配管中の温度を一定に保ちながら使用するケースは年々増えています。

バッチ系化学工場では以下のどちらかに区分されます。

  • 50℃以上100℃未満の加温系
  • 0℃以上10℃未満の冷却系

特に加温系のニーズが高まっています。

その割に、トレースの設計上の注意点を意識しているエンジニアは多くはありません。

最低限ここだけは考えておきたいというポイントを絞って解説します。

間隔

トレース間隔はトレース設計上の重要ポイントです。

トレース間隔は気温の影響を強く受けます。

100mごとに1本トレースをとる

私の地域ではこんな感じです。

寒冷地では50mという場合もあるでしょう。

これはトレースで発生するドレン量に依存します。

TLVさんのサイトでも、「実験的・経験的」に決めると書いていますね^^

蒸気トレースにおける適正なトレース管長さを教えてください | 蒸気のことならテイエルブイ

トレースで配管を加温するというのは実際には現実的ではありません。

どちらかというと「配管を冷やさない」というのが狙いです。

トレースを付けた配管は配管が冷えることなく、トレースの熱が保温を伝って外気に流れます。

トレースを付けない場合、配管内部の熱は保温を伝って徐々に外部に逃げます。

保温を使うことでその伝熱速度を遅くしているだけです。

配管内部はポンプなどで常時新しい液(新しい熱)が供給されている状態ですが、その一部の熱は常時外部に逃げ続けます。

この熱量を防ぐために、トレースを付けていると考える方が分かりやすいです。

厳密にはトレースから配管に伝わる熱もありますが、

現場レベルで計算して求めるには条件が複雑ですし、努力に見合った結果は得られません。

巻き方

トレースの巻き方の基本は、「添わせる」だけです。

少しでも保温性を上げるために、均一に加温できる螺旋巻きをすることもありますが、初期コストを重視し過ぎた設計です。

というのも、螺旋巻きにすると以下の問題があるからです。

  • 螺旋の下部には液が溜まる。→腐食や詰まりの原因
  • 配管形状によっては施工がとても面倒
  • 螺旋のピッチをどれだけにすれば良いか判断しにくい

1本のチューブで巻けるので、配管図の作成は楽です。線1本で済みます。

ついでに、トレース配管の元がどこから来ているかルートを調べるときも分かりやすいです。

そのメリットを重視した結果、運転や工事では手間をかけることになります。

本当は、ピッチも真面目に考える必要があり、ピッチを図面上で指定しつつ現地工事もチェックしないといけません。

でも、そんなことをしている人はほとんどいません。お任せです。

そんな状態なら、螺旋巻きよりも2本添わせる方がよっぽど簡単だと思いますけど^^

口径

トレースの口径も何種類か存在します。

  • 銅管 Φ10もしくはΦ12
  • 鋼管 15A

銅管だとΦ10の方が当然巻きやすいですが、詰まりやすくもなります。

できればΦ12に統一していく方が良いでしょう。

既設がΦ10だからΦ10のまま、なんてキセツガーが大量発生しやすいポイントです。

鋼管ならSGPの15Aくらいで巻きますが、曲げるためのコストが掛かります。

鋼管を使うのは銅管だと危険性がある場合程度に限定されるべきでしょう。

最後に

配管トレースの設計上の注意点について紹介しました。

間隔・巻き方・口径

基本が銅管を添わせる方法で、螺旋巻きや鋼管はイレギュラー。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました