化学工場で標準図や基準を厳格に運用するのが難しい3つの理由

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この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場で標準図や基準を厳格に運用するのが難しい理由を知ることができます。

化学工場で標準図や基準を厳格に運用するのが難しい理由

今回の記事では、化学工場で標準図や基準を運用するのが難しい理由を紹介します。

標準図や基準類はエンジニアリングでは極めて重要な要素です。

エンジニアリングの省力化や効率化、設計の標準化を図ることができるからです。

ところが、「運用」となると話は別。

現実には標準図や基準から逸脱した設計が山のように存在します。

なぜ、標準図や基準通りの運用ができないのか。

その背景を解説します。

工場が狭い

標準図や基準を厳格に適用できない最大の理由は「工場の狭さ」です。

化学工場の標準図や基準で規定している最大の設計値は「寸法」

10m3のタンクは径〇m・高□mでノズルは50Aが8個

というような規定をしています。

これはいわゆる理想形。

化学工場で設備を配置しようとすれば、プラント内の空間の狭さに絶望を感じる瞬間は山のようにあります。

もうあと0.5m広ければ設置できるのに・・・

ってどれだけ思うことでしょうかw

こんな時にも標準図通りに厳格に適用しようとして設置できないと判断してしまうのは、

エンジニアとして適切な判断とは言い切れません。

タンクの場合なら径と高さの組み合わせを変えることで、半ば無理やり押し込める可能性はあります。

標準図を厳格に適用し過ぎると杓子定規、標準図すら調べずに柔軟に対応しようとすると型無し。

型破りを目指すためにも、標準図の考えを持ちつつ現場に最適な設計をしたいものですね。

投資コストを厳選し過ぎる

投資コストを厳選し過ぎると標準図や基準を守れない場合があります。

これは化学工場では配管やノズルが対象になります。

投資コストを厳選し過ぎて、既設の配管や取合い配管のサイズが限定されてしまって、

ノズル位置の制約ができたり、配管を適切なサイズにできなかったりします。

例えば、水平設置の管内凝縮の多管式熱交換器のガス入口ノズルはチャンネルカバーの水平位置でも垂直位置でも大きな問題はありません。

社内基準で垂直位置を標準としていても、既設は水平位置であったとしましょう。

更新にあたって設備だけを対象として配管を更新対象に含めない場合、

配管の取り合いに合わせるために、既設と同じ水平位置のノズルに合わせないといけません。

投資コストの厳選はキセツガーが発生する要因の1つになります。

投資判断を行う生産部や経理部はともかく、エンジニアも投資ミニマムの思想を持ちすぎると、結果的に設計の自由度を奪ってしまいます。

プラント設計思想を持たない

プラントの設計思想を持たないと、標準図や基準を適用しようとしなくなりがちです。

プラント設計思想を持たない場合、標準図や基準という存在すら知らないエンジニアが発生します。

既設と合わせることがエンジニアリングの仕事だと思い込んでしまい、

標準図の存歳を知ったときには、「こんなのあったんだ・・・」って感心する人もいるくらいです。

現場の1つ1つの設備に最適化しすぎると、プラント全体の設備を最適化する発想には至りません。

複数の反応器のノズルオリエンテーションを統一させるだけで、反応器が故障したときの改造コストを削減することが可能です。

最近のプラント建設ではこの思想は反映されやすいですが、

昔からあるプラントを継ぎ足していった場合は、個々にノズルオリエンテーションが違った反応器が出来上がり、互換性が無くなります。

アナログな話で、簡単そうに見えますが、これだけでも工事コストや工期を圧迫する要因になります。

最後に

化学工場で標準図や基準を厳格に適用するのが難しい理由を紹介しました。

恒常が狭い・投資コストを厳選し過ぎる・プラント設計思想を持たない

標準図や基準を厳格に適用し過ぎる必要はありませんが、プラント設計思想をもったうえで、標準図や基準をどこまで適用できるか

エンジニアリングの腕の見せ所です。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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