【意外】塩ビ(塩化ビニル)配管は設計自由度が低い

配管配管

NEONEEETです。

塩化ビニル配管って世間一般に使われていますよね。

そうですよね。排水配管などでよく見かけます。

世間一般に使われているから、配管設計も楽ですか?

そんなことはありません!融通が利きませんよ

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、塩化ビニル配管の自由度の少なさを知ることができます。

塩ビ(塩化ビニル)配管は化学工場でも使用する

塩化ビニル配管は化学工場で広く使われます。

世間一般に使われる用途とほぼ同じです。

排水配管用

ほぼこれです。

塩化ビニル配管は腐食しにくいというメリットがあります。

鉄の配管よりも寿命が長そうに見えます。

ところが、日光に当たって劣化するという厄介な性質があります。

気が付いたら割れていた…。

こういうことがあり得るので、化学工場では危険な酸やアルカリには使いません

有機溶媒にも持たないので使いません

給水配管にも漏れると意味がないので使いません

唯一使う可能性があるのが、排水配管

工場内であれば漏れても排水溝で排水をキャッチできる。

この安心感があるから、排水配管には使っても良いだろう、という許可が下りる程度です。

化学工場では日の目を見ないのが塩化ビニル配管。

配管設計においても自由度が低く困ることが多いです。

今回は、化学工場で塩化ビニル配管の設計自由度が低い理由、を紹介します。

なお、塩化ビニル配管は施工性が良いというメリットがあります。

塩ビ(塩化ビニル)配管の設計自由度が低い理由

規格の縛りが厳しい

塩化ビニル配管は規格で縛られ過ぎています。

VP管・VU管という違いがありますが、化学工場ではVU管が普通です。

  • VP管 上農水道埋設用・建築給水用
  • VU管 下水用・土木用・排水用

化学工場では給水用には使わないので、VP管はありえません。

規格が一つしかないので、調達はしやすいです。

一方で、自由度が少ないという言い方も可能です。

面間が大きい

塩化ビニル配管は面間が大きいというデメリットがあります。

面間とはここでは、フィッティングの寸法を指します。

エルボもチーズも、面間が大きいです。

鉄の配管なら、ショートエルボとロングエルボという2つから選択可能です。

塩化ビニル配管なら選択肢は1つ

面間が少ない時に、ショートエルボ+フランジ直付けという技を使えるのが鉄の配管です。

これが塩化ビニル配管ではできません。

敷地が狭い化学工場ではこれは大きなデメリット。

肉厚が固定されている

塩化ビニル配管は肉厚が固定されています。

鉄の配管なら重要度に応じて配管の肉厚を変えることが容易です。

VP管が薄肉・VU管が厚肉という使い分けはできますが、

VP管を使わないため、この選択肢はありえません。

薄肉にする方向で肉厚を変える検討をするのは、耐食性も強度も十分なステンレス配管くらいでしょう。

鉄の配管なら厚肉にする方向で検討します。

塩化ビニル配管ではこういう検討すらできません。

特殊加工ができない

塩化ビニル配管は特殊加工ができません。

鉄の配管ならレデューサ代わりにレデューシングフランジを自作することができます。ステンレス配管でも同じです。

面間が採れないときに大活躍!

塩化ビニル配管では専用のレデューサを使わないと接続できません。

面間も非常に大きくなります。

最後に

塩化ビニル配管は施工が楽ですが、化学工場では使用範囲が小さく自由度も少ないです。

使いどころは限定されています。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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