【装置周り】DB(ダイヤインチ)を具体的なケースに適用してみた

配管見積

NEONEEETです。

DB(ダイヤインチ)の意味は分かりますが、具体的にどうやって使うのですか?

具体例がないと分かりづらいですよね。
バッチプラントの簡単な例を使って、見ていきましょう。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、DB(ダイヤインチ)の具体的な使用方法を知ることができます。

DB(ダイヤインチ)でプラント全体を把握する

DBは溶接線の長さのことです。

DBの量が分かると、工事規模を把握することができます。

この記事ではDBの量を把握するための具体例を紹介しています。

この3部構成で解説します。

今回は装置周りについて解説します。

化学工場の装置周りのDB(ダイヤインチ)具体例

それでは、バッチ系化学工場の装置周りのDBを具体的に紹介します。

タンク1基 200DB~1,000DB

まずは、タンク1基あたりのDBを考えましょう。

おおよそ200~1,000DB程度です。

以下に計算根拠を示しますね。

タンク容量は10,000L

10,000Lタンク容量としては平均的です。

バッチ系化学工場のタンク容量は、実はある程度固定化されています。

事業所全体やプラント構成により多少の幅がありますが、そこは目をつぶります。

屋外タンク貯蔵所などは容量がもっと大きいのですが、今回の対象外です。

配管は10本

バッチ系化学工場のタンク1基あたり10本程度の配管が接続されます。

これはバッチ・連続で多少の違いがあります。

接続配管本数はP&IDを見ると即解決します。

配管口径は50A

バッチ系化学工場の配管口径は平均で50A程度です。

小口径のユーティリティ配管や大口径のガス配管もありますが、

圧倒的大多数は液の配管です。

液の配管の口径を決めるのは、タンク容量と送液時間

10,000L程度のタンクに対して、1時間で液を送るとして、10 m3/hrのポンプが必要です。

10m3/hrの速度で液を送るために、経済的に最適な配管口径が50Aです。

配管1本40DB

配管1本あたり40DB程度です。

個別配管編で紹介した通りです。

まとめ計算

以上の情報をまとめて計算しましょう。

  • 配管10本
  • 1本40DB

10 × 40 = 400DB

計算としてはこれだけです。簡単でしょ?

配管10本は多いか少ないか微妙なところです。

バッチ系化学工場の場合は、切替配管の本数に依存します。

  • 切替配管がなく専用工場の場合は5本くらいまで少なくなります。
  • に切替配管が多い場合は、20本~30本くらいです。

これを計算式で示すと。以下のとおりです。

  • 5 × 40 =200
  • 25 × 40 =1,000

1工程 1,000DB~5,000DB

バッチ系化学工場の1工程当たり1,000DB~5,000DB程度になります。

上の項目で記載したタンク1基あたり200DB~1,000DBがベースになります。・

1工程の装置 5基

バッチ系化学工場では1工程辺りに5基の設備を使います。

この辺はかなり概算です。

バッチ系化学工場のタンク1基あたりの最小構成要素は

タンク・熱交換器・ポンプ

です。

これで装置数は3です。

配管の接続数を基準にして、この3つの装置に対してタンク2基分の配管が接続されると考えます。

配管の接続数はタンクが最も多く、熱交換伽やポンプは接続数が非常に少ないです。

1工程辺りにタンクは・熱交換器・ポンプというセットが2~5程度は存在します。

2 × 2~ 5 = 4~10 → 5

平均を取りつつ、計算を簡単にするために5で丸めます。

これがバッチ系化学工場の1工程辺りの装置数です。

まとめ計算

以上の情報をまとめて計算しましょう。

  • タンク1基200~1,000DB
  • 1工程5基

200~1,000 × 5 = 1,000~5,000DB

1プラント 10,000~50,000DB

バッチ系化学工場の1プラント当たり10,000~50,000DB程度です。

ここまでの計算を追っていれば、考え方はシンプルです。

1プラント当たり10工程あるということです。

反応 5工程分

バッチ系化学工場で「反応」は最大でも5つくらいです。

平均すると3反応くらいです。

ろ過乾燥 1工程分

ろ過乾燥などの特殊設備がある場合、これを1工程相当で考えます。

製品が液体である場合は除外します。

その他 2~4工程分

ろ過乾燥以外にもバッチ系化学工場にはいろいろな設備があります。

  • フィルター
  • ホッパー
  • 貯水タンク
  • 熱交換器

1つ1つの接続配管数は少ないですが、積み重ねると2~4工程程度あります。

まとめ計算

以上の情報をまとめて計算しましょう。

  • 1工程1,000~5,000DB
  • 1プラント10工程

1,000~5,000 × 10 = 10,000~50,000DB

最後に

本記事では本記事では装置周りのDBに着目しました。

バッチ系化学工場のプラント全体の推測も行いましたが、かなりの幅があります。

皆さんの工場に対して、同じような考え方でおおよそのDBを推定していって

それぞれの工場のDBを導いていただければと思います。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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