【工場レイアウト・耐火構造・防消火設備】化学工場の被害防止対策まとめ

工場法律

NEONEEETです。

この記事は、化学工場に興味がある人を対象にしています。

この記事を読むと、化学工場で起こる被害の防止対策について知ることができます。

化学工場では策は何重にも練る

化学工場は危険のカタマリです。

こちらの記事に記載していますが、運転事故を防止するためには様々な対策を取っています。

事故を起こさない対応は必要ですが、

事故を起こしてもその影響を削減するための対応も大事です。

設備という意味では、どちらも似たようなものですが、

策を何重にも講じているという意味では違います。

とはいえ、これは若干危険な発想。

何重にも策を講じていると聞くと安心感が出ます。

何重という表現が積層構造をイメージするからでしょう。

ですが、実際には平面的な発想です。

ベン図のイメージです。

ベン図

上の紙の色が入った部分はセーフで、それ以外はアウト。

危険という名のインクを紙の上から垂らして、セーフの部分にインクが乗れば事故は起こらず、アウトの部分に乗れば事故が起こります。

積層構造では、この紙が何重にもなっているイメージです。

ですが、ほとんどのケースでは1枚の紙の丸で囲われた部分を拡大していくだけ。

安心感があるように見えて、1枚の紙では必ずアウトの部分があるので、

いつ事故が起こってもおかしくないと考えるのが普通です。

今回は、化学工場で災害が起きた時の防止対策を紹介します。

化学工場の防止対策

工場のレイアウト

工場のレイアウトは、生産面から決定される要素が強いでしょう。

  • 海から原料を受け入れるためにバースを決める
  • 排水を外部に流すために、排水処理施設を決める。
  • プラント間のプロセス液をやりとりするために、プラント配置を決める。

この辺とは別に、事故の防止対策としてのレイアウト決定要素もあります。

  • プラントは民家からできるだけ遠ざける
  • 高圧ガス、騒音・振動などの法的制約
  • 近接道路へのアクセスを容易にすることで、防災活動や救護活動を容易にする

上の3つの要素と下の3つの要素は、同時に満たすことができるケースが多いです。

事故の防止対策を重視して決定していないが、結果的に事故の防止対策の機能を持っている

という位置づけでしょう。

耐火構造

化学プラントの構造は基本的に耐火構造でなければいけません。

消防法で決まっています。

これは、万が一火災が発生した時にも、

設備や建物が火災の熱で強度を落とし、変形や崩壊をすることを防止するためです。

延焼防止のために、防火壁を付けることもあるでしょう。

設備の寿命を延ばすという意味で、事故の防止対策となります。

圧力制御装置

こちらの内容とほぼ同じです。

圧力の異常が起こってしまった場合に、設備が爆発崩壊するよりは

外部に放散した方が安全という考えです。

安全弁からの圧力開放はベントと呼ぶこともありますね。

防油堤・防液堤

危険物の屋外タンクなどは、多量の液を貯留します。

このタンクから漏れが起こると、多量の液が漏洩します。

拡散を防止するために、防油堤を付けます。

防油堤の容量がタンクの容量の110%以上とすること

という規定があるのは、タンクの液が全量漏れてもタンク内の液が周囲に拡散しないようにするためですね。

タンクから漏れないことが大前提で、漏れるという事故に対する対策という意味で、

防油堤は事故に対する防止対策の位置づけです。

爆発抑制装置

圧力制御装置と近い発想です。

バッチ系化学工場ではあまり該当する装置がありません。

フレームアレスタのような火災伝搬防止装置が、該当します。

消防法で決まっているから付けている

という位置づけでしょうが、事故の防止対策の1つ。

防消火設備

こちらの記事の防消火設備も事故の防止対策です。

というより、事故の防止対策として真っ先に思いつくのが防消火設備です。

火災が起きた後に作動させますからね。

ガス検知設備

ガス検知器も事故の防止対策となりえます。

ガスの漏えいが起こった後に検知します。

自動火災報知機と似たような位置づけですね。

火災よりも先にガスの漏えいが起こることもあるので、

できる対策は1つでも多い方が良いということで付けるでしょう。

危険物製造所内の壁で囲われた部屋内で作業するときは、必須です。

空気が滞留する可能性がある場所につけるというのが正しいでしょう。

最後に

事故が起きた時の防止対策を紹介しました。

防消火設備が基本となりますが、もっと大きな目線で

工場レイアウトや建物の構造なども事故の防止対策にカウントできます。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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