【監督・管理】日本の化学工場で工事品質レベルは決して高くない

保全工事

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の工事現場のレベルについて知ることができます。

工事の品質と自己満足

工事の品質は要求すればいくらでも高くすることが可能です。

過剰な要求は、完全に自己満足の世界。

設計に対する過剰な要求も同じです。

本質が何なのか

どんな仕事でも本質を見抜く努力は継続しないといけません。

同じ仕事をすればするほど、要求レベルを上げがちなのが日本。

その結果、過剰な要求に適合するための過剰な努力をして、潰れていきます。

あるあるですね。

今回は、化学工場の工事現場の品質問題です。

工事現場の品質レベルは決して高くありません。

その品質問題の例をいくつか紹介しましょう。

化学工場の品質問題例

問題① 機器の据付を後回し

化学工場の現地工事は、

機器の据付 → 配管の取付

の順番で行います。

機器の据付をしっかりすることは、土台を固めることと同じ。

土台を固めて、それから枝葉に移ります。

機器の据付をしてから配管固定をするのが正しいのですが、

機器の据付は仮止めで、そのまま配管取付に移る工事会社が結構あります。

その結果、機器を据え付けするときに、機器に無理な荷重がかかる場合があります。

逆に機器をしっかり固定してから配管を付ける場合は、配管に無理な荷重がかかる場合があります。

機器と配管のどちらを優先するか

重要度の高い機器であることは言うまでもありません

それを工事会社に提案しても、

「昔からこのやり方でやってるから、そんな案は聞く耳持たない」

いかにも日本って感じの回答ですね。

どうしようもありません。

そんな工事会社でも使わざるを得ません。

問題② 仮固定を放置

品質が良くない会社は、

仮設配管を長期間放置したり、設備の一部を取り外したまま仮固定をしません

配管の設置は、システム全体を考えてサポートを取りバランスをとります。

これを一部分だけ取り外して、サポートは付けずに放置している例があります。

これをすると、配管に無理な荷重がかかります。

人の手で容易に動かすことができ、配管を揺らすことで容易にダメージを与えます。

ガスケットの破壊が起こりやすい問題です。

その辺の危険性は全く考えずに、放置している例が非常に多いです。

一言でいうとやりっぱなし

工事監督が、監督業務を行っていないとこういうことが起こります。

問題③ 相談せずに工事

質の悪い工事監督は、図面とおりに配管を付けていきます。

それがいかに現場作業で矛盾があろうと、知ったことではないという態度

分からなければ相談すべきなのに、面倒なのでしない

後でやり直し工事が起こっても、工期の保証はしない

こういう監督が非常に多いです。

無責任監督

工事の準備段階で図面を見て、全体像を把握し

下請け・孫請けの工事内容を把握して相談に乗る

という工事監督の役目を果たさない会社。

非常に多いです。

問題④ 目に見えるところも汚い

上記①~③の問題は、ほぼどこの工事でも日常化しています。

  • 短い納期
  • 不足する予算
  • 厳しい品質

こんな工事を受けようとする人は少ないです。

工事の作業者・監督、いずれもどれだけ実力があっても、限界があります。

目に見えないところでズルをします。

梁の上にボルトナットやガスケットの余りを放置している

などの例が目に見えないところのズルです。

ところが、質の悪い会社は

目に見えるところでもズルします。

  • ボルトナットを明らかに固定しない。
  • 機器や配管と床面との固定がピッチ溶接
  • 配管に遮断板を入れたまま

時間がないので、とりあえず外観が形になっているように見せることにこだわり、

中身は全く考えない。

運転時に問題があっても、言い逃れしようとする。

こういう会社が多いです。

日本の品質は世界一?

日本の製造業のレベルは高く、工事現場の品質も世界一もしくは世界トップレベルと考えたくなります。

場所によっては、確かにかなりレベルが高いです。

逆に言うと、場所によっては、世界標準以下のレベルもありえます。

日本では太平洋ベルト・工業地域に近い場所の工事現場ではレベルが高いですが、

非工業地域ではレベルが低いです。

大手の会社では色々な地域に工場拠点を保有しているので、担当工場が変わるとこの辺は理解できるでしょう。

逆に、大きな工場でずっと仕事をしていると、完全に井の中の蛙です。

安定と引き換えに、勉強する機会を自ら失っているようなものです。

最後に

日本のレベルは決して高くない

こういう目線で考える時代です。

化学工場のように、遅れている業界では、特に注意が必要です。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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