【配置・配管チェック】消防法危険物製造所の変更許可申請の完成検査で行うこと

配管法律

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の危険物製造所の変更許可申請の完成検査について知ることができます。

化学工場は消防法の危険物製造所

化学工場は非常に多くの法規制を受けます。

その数は本当に多いです。1人ではカバーしきれません。

法に違反していると罰金や、罰則を受けます。

恐ろしいですね。

それだけ危険な場所が化学工場ということです。

化学工場には、法関係だけに対応する専門の部署を持つことも多いです。

本社の法務部に相当する、工場の法務部と言っても良いでしょう。

部として存在せず、工場の総務部に包含されていることも良いです。

化学工場でも基本的かつ重要な方が消防法です。

化学プラントは消防法上の危険物製造所に該当することが多いです。

この危険物製造所で工事を行うには、変更許可申請を提出しないといけません。

工事が終わった後には、完成検査を受検しないといけません。

今回は、消防法の危険物製造所における完成検査について、必ず見るといっていい3つの内容について紹介します。

危険物製造所の変更許可申請の完成検査で行う主要検査3つ

その① 看板

危険物製造所には必ず看板を付けないといけません。

  • 取扱物質
  • 指定数量の倍数
  • 責任者名

この辺りを記載した看板です。

街中でも少量のガソリンを置いている場所がいっぱいありますが、

そこにも少量危険物貯蔵取扱所という看板があります。

これと同じようなものです。

この辺はガチガチの規制が掛かっていて、表示看板の順番すらも決まっています。

一般に販売されている看板を使うことになります。

危険物製造所の工事を行うと、特に取扱数量が変わる可能性があります。

新規プロセスの導入や、既存プロセスの合理化などによって、

取り扱う化学物質の量が変わる可能性があるからです。

看板は基本的に検査の最初に確認します。

さらっと流す場面です。

その② 配管チェック

変更許可申請で、最も変わる可能性があるのが「配管」です。

配管が変わらない変更許可申請はない、と言っていいくらい。

配管の変更箇所はP&IDアイソメ図を使います。

これは所轄官庁の指導によって変わります。

P&IDを使ってもアイソメ図を使っても、

配管の変更箇所を口頭で指し示しながら

消防官は書類を見て確認する作業となります。

これは配管チェックそのものの作業。

口頭で配管形状を説明する能力を、受検者は求められます。

変更した配管と言っても、危険物配管だけをチェックすることが多いです。

危険物配管は、文字通り危険物を送る配管。

危険物は消防法危険物に該当するものです。

プロセスを理解している人しか説明できないので、生産部の人間が説明することが多いでしょう。

その結果、機電系設計者・プラントエンジニアは「口頭で説明する技術」を養成する場を失っているとも言えます。

その③ 配置チェック

こちらはケースバイケース。

配管と同じで、「危険物を取り扱う設備の配置」が変わったときに検査します。

既存設備の老朽更新でも同じです。

設備が変わったときには申請します。

配管だけが変わるケースの方が圧倒的に多いですが、

配置が変わると当然のように配管も変わります

配置は配置図に示してあり、配置寸法を記載しています。

その寸法を現地で示すために、コンベックススケールを使います。

設備が変わると、その設備の仕様も変わる可能性があり、

設備の仕様も確認をします。

スケールを使う機会の多く、設備の仕様に明るい、設備エンジニアが担当することが多いですが、

基本的な使い方すら知らない設備エンジニアが増えています。情けない…。

完成検査は儀式

完成検査は儀式的なものです。

というのも完成検査で失格ということがありえないように、

完成検査の前に自主検査を行います。

この自主検査で完全につぶし切るのが目的。

その自主検査前にそれぞれの部門が責任をもって「事前検査」を行います。

図面屋による配管チェックです。

口頭で説明する技術のない機電系設計者・プラントエンジニアは、このタイミングで図面屋と配管チェックをすべきです。

1つの完成検査を迎えるために、多くの努力が必要です。

見えない努力の成果として、検査時には「儀式」のように見えてしまうことでしょう。

最後に

日本では、検査前にそれぞれの担当が責任をもって自主検査をします。

これが国によっては違います。

検査内容も正確には決まっておらず、最低限のところだけを見ます

自主検査をする部隊もいません。

それどころか会社内で消防法について詳しい人もいません。

言い出すとキリがない世界…。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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