化学工場の競争力とメンテナンスコストは直結しない

金 予算 見積保全

NEONEEETです。

プラントのグローバル化についての話です。

メンテナンスの重要性をグローバル化の観点から考えてみます。

グローバル化の激化とメンテナンスの重要性

昔の資料を眺めていたらこんな文言がありました。

  • 海外でのプラント建設、海外からの設備輸入が増える
  • コスト競争力と品質・メンテナンス技術が大事
  • 日本はマザープラント
  • 日本は高機能・高付加価値・高度化のプラントの方向

…20世紀の資料ですね。

コスト競争力とメンテナンス技術は直結しない

先ほどの文言、大きな勘違いとしてコスト競争力とメンテナンス技術は直接的には関係しない、というのが私の主張です。

メンテナンスレベルが低い → トラブルが多発 → 生産機会の損失

このロジック自体は正しいです。

でも、日本でこれって成立しないと思います。

  • メンテナンスレベルはある水準に達していて、トラブルが起こる余地がほとんどない。
  • 生産数量がそもそも減ってきている
  • 保全費用の予算が決まっているので、取れるメンテナンスの手段が限られている

メンテナンスにコストを掛けない

メンテナンスにコストは必須です。

ところが、日本の多くの会社では「毎年○○%削減」という目標を掲げているのではないでしょうか?

メンテナンスをしっかりすれば、故障が少なくなり、保全費用も少なくなるはずだ。

というロジックです。

TPMが流行り出した当初はそれもよかったです。

でも、もう限界ですよ。

いつまで同じロジックを繰り返すつもりですか?

保全費用を削減すれば、できることが減るだけです。ジリ貧と言いますね。

新たなメンテナンス技術を導入することすらできず、同じことの繰り返しとなりがちです。

新たな技術でも高ければ導入されませんので。

日本は相対的に安い

グローバル化の流れが流行った時、日本が高く・海外は安い、というのが背景にありました。

でも今はもう、日本は安いです。

高いと感じるのは、生産性を上げない・余計な仕事があるだけです。

海外のように本来の仕事にだけ特化すればいいのに、無駄な業務が多い。

ここさえ除けば、日本は安いはずです。

日本の技術は古い

スクラップビルドはしない・保全費用は削減される。

この状態で日本の技術が世界トップクラス、というのはさすがに無理があります。

日本がマザープラントの機能を主張するためには、生産プロセスが確立しているという1点のみだと思います。

メンテナンス技術が高くプラントの寿命が長いというのは、マザープラントとして世界に主張するには弱いです。

国に応じたメンテナンスがある

世界は土地も広いので、駄目なら潰すスクラップビルドが可能です。

日本のように同じ設備を30年・40年と使いまわす思想は低いと思います。

同じ設備を壊すまで使いまわす技術として世界に誇ることはできるでしょう。

それができるのは日本の環境が良いからです。

化学工場自社だけでなく、周囲の協力会社の協力体制もあって、築けている耐性です。

これは国によって変わります。

その国に応じたメンテナンスがあります。

それを理解するのが大事ですが、日本の化学工場のメンテナンスマンが海外で学習する機会は少ないです。

そうするとメンテナンスマンは育たない・自国のメンテナンスしか知らない・新たな技術は入らない。

詰んでいます。

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