【事務所・工場】化学工場で清掃員を雇うべきか否か

図面,現場働き方

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の従業員を対象にしています。

この記事を読むと、化学工場で清掃員を雇うべきかどうかを知ることができます。

結論

工場の工事では清掃員を雇う方がいい

日常運転や事務所では自分たちで掃除すべき

はじめに

日本では学校でも、「みんなで清掃」「来た時よりも美しく」という教育を受けます。

これは誇ってもいいこと。

掃除を仕事としている人がいて、その人の仕事を無くしてはいけないから、ゴミを街中に捨てる。

こういう発想の国もあります。

そこはとりあえず置いて、化学工場で清掃員を雇うべきかどうかを考えます。

工事では清掃員を雇う方が良い

化学工場では頻繁に工事を行います。

頻繁に工事を行うのがいいのかどうか、議論が分かれれるところですが・・・

長期的なプランがなく行き当たりばったりとも言えますからね。

その工事では、正直言ってかなり汚れます。

これを学校教育と同じように「みんなで清掃」しても上手くいかないことの方が多いと思います。

5Sは工場の基本

5Sとは整理・整頓・清掃・清潔・しつけのことです。

これが工場の中で徹底されているかどうかで、工場の質が決まる。

昔からこう言われています。

工事現場ではしつけは難しい

ところが、この5Sは工事現場では非常に難しいです。

化学工場の工事では普通は長くて3か月程度。短くて1か月程度

プラント建設クラスで1年超。

3か月程度の工事でも、職種は非常の多いです。

土木・建築・内装・塗装・据付・鳶・重機・配管・溶接・配線…

パッと上げただけでも10以上の職種があります。

これは全て作業員が異なるということです。

1か月程度の工事では1つの会社が現場に入るのは、長くても1週間。短くて2~3日です。

こんなスポット工事で、「しつけ」なんて無理です。

強制力を発動しなければ、5Sできません。

だからこそ「みんなで掃除」

一作業一片付け

製造業で言われる綺麗ごと。

一作業一片付けとは、1つの作業をしたらそこで片づけをしましょう、というもの。

これをすればするほど、作業効率は落ちます。

ただでさえ、工事では実作業以外に色々なものに時間を取られます。

  • KYKやTBMなどの工事準備
  • パトロール
  • 清掃

8時間の勤務時間のうち実質の工事時間は6時間に行かない程度です。

パトロールも嫌がらせのように毎日する会社もあります。

作業員は非常に嫌がります。

発注者側は、受注者である工事会社を気にかけていますよアピール。その実は発注者を全く信用していない

受注者側は、しつけの整った人間ばかりが集まっているわけでなく、現場の目に見えないところに平気でゴミを捨てる。

この辺の戦いになります。

生産部も設備屋も掃除

工事現場では一斉清掃という名のもとに、発注者も受注者も一斉に掃除をすることを美徳とする風潮があります。

  • お互いに、いい作業環境を築く努力をしましょう。
  • 仲良くやりましょう。

こういう風潮が強いと思います。

工事の朝礼などでも、こういう表現を使う発表者は非常に多いです。

そして、発注者も掃除をするわけですが…

例えば受注者は1日1回10分掃除をして、発注者は1週間に1回10分掃除をしたとしましょう。

発注者は掃除の段階で工事現場にいないことが多いので、移動時間も含めれば30分という場合もあります。

それで工事日時を削減され、パトロールの対応もして、熱中症対策もして

化学工場では1つのプラントには多い時で50人くらいの作業員が入ります。

ここに発注者を20人程度加えたら合計70人くらいでしょう。

このベースで1週間当たりの掃除時間を計算します。

50人×10分×6日+20人×30分×1日=3600分

の時間を消費していることになります。

清掃員を雇えば、1日6時間清掃しても360分、1週間で2160分。

圧倒的に清掃員を雇う方が効率的です。

常駐工事会社と臨時工事会社の確執

5S指導をして効果があるのは常駐工事会社です。

常駐工事会として、社毎年のかんたんな工事を対応してくれる受注者は、発注者の考えに沿うように対応してくれます。

一作業一片付けも徹底して、掃除も徹底してくれます。

ところが、プラント建設クラスでは、これが足かせになります。

プラント建設クラスでは常駐工事会社では対応できないくらいの工事ぼりゅーうがあります。

しつけを徹底して、内部的にはレベルの高い作業員が集まっている中に、外部から建設要因の作業者が来た場合

外部の作業者は、非常に雑な工事をしているように見えます。

街中で工事現場を見ている時にはそうは感じませんが、一般の建設工事会社のしつけは非常に悪いです。

それくらい、私の会社も内部的には指導がされています。

その状態で、発注者は外部工事会社に指導をしたとしましょう。

これが、外部工事会社からは「過剰な要求」になります。

いろいろ注文を付けられた工事会社は文句を言い始めます。

常駐工事会社は、発注者から見えるところは綺麗に整え、手を抜くところは手を抜いている。

こういう構図に外部工事会社は気づき、ケチをつけ始めます。

そんなことをしても何の意味もないのですけどね…。

運転時や事務所では自分たちで掃除すべき

臨時的な内容である工事は、清掃員を雇う方が良いでしょう。

工事の時間に限らず、しつけを期待する効果はなく費用対効果も清掃員を雇う方が良い

ここだけを見ると、「みんなで清掃するのは大事」

という声があがりそうです。

ここは状況の切り分けが大事。

日常運転での生産部の作業員は、自分たちの作業場を自分たちで掃除すべきです。

自分たちが汚した場所を知ることで、その場所や作業方法に問題がないか、見直すきっかけになってほしいからです。

TPMの発想そのものです。

事務所でも、自分で掃除をすべきでしょう。

机の上が汚かったり、紙を大量に処分している人は、自分たちが発生させたゴミがどれくらいのコストになっているか気が付きません。

外部の人に処分してもらうことで、本質から目を背けています。

  • 忙しいから処分は外部に依頼
  • 紙の書類を発生させない努力をしない
  • 電子データの作り方を考えない
  • 仕事の仕方そのものを見直さない

こういう人間を大量発生させます。

とはいえ、外部に依頼する方がコスト的には安いのは確かです。

これは、工事現場の理論と同じ。

おわりに

掃除を、単にその場所をきれいにしている、という思想で行っている限り、そこでおしまいです。

掃除をすることで、なぜ掃除が必要なのか、掃除を無くすように作業することができないか。

そういう見直しをできない人は本当にそこで終わり。

大手企業でもその辺の思考ができない人は多いです。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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