【低流量・高静圧】送風機のうち遠心ファンと遠心ブロアーをバッチ系化学工場では多用する

ポンプ化学工学

NEONEEETです。

この記事は、バッチ系化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象としています。

この記事を読むと、送風機の中で遠心ファンと遠心ブロアーがバッチ系化学工場で頻繁に使用されている理由が分かります。

ファンとブロアーの違い

送風機にはファンとブロアーの2種類の呼称があります。

この違いは、静圧の違いです。

静圧が10kPa未満をファン、10kPa以上をブロアーと呼ぶことが多いです。

弱い送風機をファン、強い送風機をブロアーというイメージでもいいでしょう。

バッチ系化学工場では、大流量・低静圧

バッチ系化学工場では、環境対策として送風機が使われます。

各装置の出口から発生するガスを吸引して、集中排ガス装置で処理します。

このガスの吸引用に送風機を使うことが多いです。

集中排ガスはブロアー、局所排ガスはファン

集中排ガス装置とは、その名の通り処理排ガス量が多いので、ブロアーを使うことが多いです。

局所排ガス装置とは、発生源が非常に限定されている排ガス装置です。

局所排ガス装置は、非常に重要な排ガス処理にしか使いません。

各箇所に排ガス処理装置を設けると、設置場所や設置コストが膨大になるからです。

局所処理をする場合、処理排ガス量は少ないのでファンでも対応できるケースが多いです。

遠心は低流量・高静圧、軸流は高流量・低静圧

遠心と軸流という型式を議論する時に、比速度という概念があります。

遠心型は比速度が低く、軸流型は比速度が高いです。

バッチ系化学工場の機械エンジニアは比速度を使った議論をすることはほとんどありません。

比速度という表現よりは、流量・静圧で整理した方がいいでしょう。

遠心型は低流量・高静圧、軸流型は高流量・低静圧です。

軸流型は小さな定食屋などで換気ファンとして使用するイメージです。

事務所の換気扇なども同じ軸流型です。

部屋全体を換気したいが、圧力損失はほとんどないため、軸流が適しています。

バッチ系化学工場では、ガスを吸引する部分から、ガスを処理する部分まで配管で長距離を誘導するため、圧力損失が大きくなります。

だからこそ、遠心型を使用することが大半です。

最後に

送風機の勉強をすると、ファン・ブロアーといいう区分の他に、遠心・軸流という区分があります。

この辺を意識しなくても、仕事は進みます。

ファンとブロアーの区別すらしなくても仕事は進みます。

それでも、体系的な知識をつけることに意味はありますので、実務に直結する部分だけでも知識を拡充していってもらえれば嬉しいです。

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