化学工学

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分液がバッチ運転で特に必要な理由|水層と油層

分液(liquid separation)について解説します。 化学プラントの機電系エンジニアとしてはほとんど意識していないけど、運転上は重要な工程。 装置的には手動・自動問わずに配管の構成だけでも分液ができるので、過去の実績に合わせて組ん...
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温度変化で見るバッチ系化学プラントの典型プロセス

プロセス(process)系の製造を理解するうえで、定常と非定常という考え方は欠かせません。 大型の石油化学系のように連続プラントは定常のプロセスが多く、バッチプラントのような運転方法は非定常のプロセスが多いです。 一応はバッチ/連続と定常...
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収支の考え方が大事な化学工学

収支(balance)について解説します。 化学工学の最初に出てくる考え方です。 この考え方は、化学工学つまりプロセス設計だけに効くと思いがちですが、意外といろいろな場面で使えます。 基本的な四則計算で済む世界ですが、パラメータが多いので間...
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単位系の基本|化学工学の初歩

単位(unit)について、化学プラントの機械設計で使うものをまとめます。 学校ではMKS単位(m・kg・s)で学んで、実務の場でも当たり前に使うのだろうと想像している学生さんや若手エンジニアさんは多いと思います。 私も20年以上前にそんな感...
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動機器の回転運動で梁・基礎へ伝わる力|振動解析

振動工学(vibration)のちょっとした応用を、化学プラントに適用してみましょう。 振動問題は化学プラントでは起きにくいですが、起きたときには大問題。 ほぼ対処することができないからです。 設計段階でどれだけしっかりと設計するか、が全て...
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梁の振動の運動方程式をやさしく解説

振動(vibration)について解説していきます。 多自由度系の典型例として梁の振動を取り上げます。 多自由度系とは二自由度を越える自由度を持つと考えて良いでしょう。三自由度くらいまでは解析をすることもあるでしょうが・・・。 梁の振動以外...
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2自由度振動系の基礎を徹底的に解説|振動工学

振動(vibration)について解説していきます。 2自由度振動系です。 1自由度の振動系があれば、当然のように2自由度の振動系があってもおかしくないですよね。 単に「1」が「2」になっただけでは。 そう思うかもしれませんが、内容はグッと...
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1自由度振動系の概要をざっくり解説|振動工学

振動(vibration)について解説していきます。 振動というのは地震の話として話題になることも多いでしょう。 これは区別して震動と呼ぶ場合もあります。 振動でも震動でも物理的な原理は割と簡単ですが、掘り下げると機械系の大学や大学院の専門...
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液体の密度・重さを利用したプラント運転制御8選

化学プラントでの運転制御で液体の密度・重さ(gravity)を利用した方法を解説します。 水の密度や状態を利用した運転は、化学プラントに限らず一般的な機械でもごく当たり前に行っています。 古典的な話に見えますが、運転の本質的な部分です。 機...
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濃硫酸を薄めて希硫酸を作る設備の設計イメージ

硫酸(sulfuric acid)を濃硫酸から希硫酸にするときの注意点を考えました。 連続的に硫酸を希釈する場合ではなく、バッチ的に希釈する場合です。 硫酸を希釈すると簡単に言っても、危険な要素がいくつもあります。 設計者でも丁寧に考える余...