化学工場の機電系エンジニアが設備投資判断ができない理由

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NEONEEETです。

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この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の機電系エンジニアが設備投資判断ができない理由を知ることができます。

化学工場の機電系エンジニアが設備投資判断ができない理由

化学工場の機電系エンジニアが設備投資判断ができない理由を解説します。

設備投資の詳細見積をするのが機電系エンジニアのはずですが、その効果を判断できないのも機電系エンジニア。

実際に掛かるコストを見積もることができるだけですね。

この構図は、設備メーカーも同じです。

設備を購入するために必要な金額は見積もることができても、それがユーザー内でどれだけの効果があるかは分かりません。

電気やスチームの合理化なら、メーカーでもある程度の合理化計算はできるでしょう。

それでも投資効果の一部分しか見ていません。

設備投資の見積ができるから、設備投資効果も知っていないければいけない

とまでは言いませんが、意識することは大事です。

単純に見積書を提示してお終い、となりがちな見積業務ですが

投資の意識を持って戦略を立てることはエンジニアとしての価値を高めることになりますよ。

プラントの運転を知らない

設備投資の効果を知るためにはプラントの運転を知らないといけません。

投資効果のうち変動費を把握しているのはプラントの生産部やプロセスエンジニアで、固定費を把握しているのは経理部でしょう。

機電系エンジニアは変動費にも固定費にも明るくありません。

高経年機器更新のように、その設備投資をしなければ運転できないという補修要素が高い投資ならある程度判断できるでしょう。

やらないとダメなんだから、やるしかない

って感じですね。判断というほどのこともありません。

でも、例えば新製品を導入したり、設備を1系列増強したときの効果って判断できますか?

何を考えて良いのかも分からないでしょう。

  • 作業工数の削減
  • 作業時間の短縮
  • 生産数量の増加
  • 収率の工場
  • 歩留まりの削減
  • 用役費用の削減
  • 外部委託費の削減

いろいろな側面から投資効果を判断します。

その設備投資が何の効果を狙っているか、機電系エンジニアは説明を受ける機会がなく

○○の設備を××に置くときの費用が知りたい

って感じで依頼を受けるはずです。

これなら機電系エンジニアが設備投資の効果を把握できず、知ろうとしなくなるのも無理はありませんね。

ラング係数を知らない

機電系エンジニアでラング係数を意識する人は意外と少ないです。

ラング係数自身はその考え方だけが重要で、名称は重要ではありません。

設備額を機械・電気・制御・土建を取りまとめていくうちに、全体像を把握する機械部門が、何となく把握していればいい類のものです。

機械の費用を1としたときに、機械・電気・制御・土建を全部合わせると3なのか4なのか5なのか

これを意識するだけです。

でも、これを意識しない機械エンジニアも大量に存在します。

機械の費用を捻出することに精いっぱいで、全体を見る余裕が無いから。

そもそも、ラング係数という係数法の概念自体を知らない・教えてもらっていない可能性も高いです。

ラング係数の考え方が、疎見積やFS段階では重要である

ということを意識していないからですね。

機電系エンジニアが殻に閉じこもってしまうと、こういう顛末になります。

社内の相場感を知らない

社内の相場を知らないと投資効果を判断できなくなります。

タンク1基交換するのに2000万円掛かる

という思想を社内で共有していたとしましょう。

殻に閉じこもりがちな機電系エンジニアは、タンク1基どれくらいかかるか?という質問に

精見積をしないと分からない

というような回答をしがちです。視点が狭いと言われても仕方ありませんね。

精見積をして2500万円だったとした場合に揉めます。

差異理由を説明できないからです。

機電系エンジニアとしてはこういう回答をしがちです。

単価が上がっているから仕方がない

投資判断をするときに、こんな定性的な表現では納得感は得られません。

だからこそ単価が上がる要因を調べないといけませんが、調べている人は少ないでしょう。

  • 調達部を通じて各種単価の情報を調べる
  • メーカーに最近の稼働状況や単価情報を聞く
  • 工事部隊に山積み情報を聞く

こういう情報を総合的に判断して、単価を決めるべきことです。

社内での見積制度を平準化するために、共通の単価を使いますが見直しされていないことが多いでしょう。

仮に2500万円に価格が高騰していたとしても、機電系エンジニアのアピールが足りていないので、

社内では2000万円のままだ!

って思いがちです。怖いですよね。

こういう状況では、エンジニア個人レベルでは社内の相場感を知ったうえで、実情との差を丁寧に説明できる能力で乗り切るしかありません。

ここは大企業ほど足並みが揃わず、生産性を妨げる要因となりますね。

最後に

化学工場の機電系エンジニアが設備投資判断ができない理由を紹介しました。

プラントの運転を知らない・ラング係数を知らない・社内の相場感を知らない

設備投資の金額を提示できるのだから、効果も提示できるはずだ。

これは間違いです。投資効果も判断できない、と自分を責める必要はありませんよ。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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