【初期・偶発・摩耗】バスタブ曲線と化学プラントの劣化

保全保全

NEONEEETです。

化学プラントを運転し始めてから、解体するまでの長期間に、発生する故障を時間軸で見るとバスタブのように見えます。

これをバスタブ曲線と言います。

化学プラントに限らず、色々な設備に当てはめることができます。

バスタブ曲線は3つのフェーズに分かれる。

バスタブ曲線は3つのフェーズに分けることができ、それぞれ初期故障期・偶発故障期・摩耗故障期です。

これらの詳細を見ていきましょう。

初期故障期

化学プラントの場合、初期故障期は約2~3年と言われます。

特に最初の1年は試行錯誤の嵐です

立上時は、製造方法に問題が無いかどうかを大勢の人間がフォローし合います。

立上が終わってからが本番。

機械設備の設計が問題が無かったかどうかが、露骨に問われます。

駄目なら故障する。OKなら動き続ける。

機械は非常に素直です。

特に最初の1年で問題があったところは、設計面で何かしら問題があったと考えるべきです。

2年・3年と経っていくと、故障率はどんどん下がっていきます。

ちゃんと設計と保全が機能していれば、の話です。

壊れたら直すしかできない部隊ではそうはなりません。

偶発故障期

偶発故障期では、トラブルはほぼ出尽くしている状態です。

年に数件レベルの突発故障が起こるかどうかです。

偶発故障期の故障はいつ故障が起こるかどうか分かりません。

その意味で不安が残りそうですが、仕方がないと思って諦めるしかありません。

機械を動かし続ける限り、避けて通れません。

補修費を毎年下げる努力をしても、一定値で止まってしまうのも、この偶発故障が残り続けるからです。

摩耗故障期

偶発故障期を通り過ぎると摩耗故障期に到達します。

いわゆる経年劣化の状態です。

軸受や潤滑油の劣化、運転時の摩耗による部品の劣化・・・

こういう劣化モードが時間が経って進行して、限界値を越えると故障します。

これが摩耗故障期です。

この時期になると故障が頻発します。

という事は保全員は、摩耗故障期に到達する前に保全を加えることが仕事と言えます。

日本では設備を使い倒す風潮が強く、老朽更新が遅れる方向です。

これは偶発故障期に交換するのではなく、摩耗故障期になってもがきながら、徐々に更新するというイメージです。

これはある時期にピークが来て乗り切るような性質のものではありません。

毎年どこかの工場でピークが来て、それに追われるようになります。

保全指針というか工場の指針そのものです。

会社として工場として補修費を削り、その場しのぎをしている以上、保全員は目の前の仕事に集中せざるを得ません。

その結果、前向きな攻めの仕事をすることができません。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました