ユーザーエンジニアのプラント配管図面作成で3D-CADが浸透しない理由

図面配管

NEONEEETです。

今回のプロジェクトは3D-CADで図面を作ります!

張り切るのは最初だけなのですよね

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場で3D-CADが浸透しない理由について知ることができます。

ユーザーエンジニアのプラント配管図面作成で3D-CADが浸透しない理由

3D-CADって聞いたことがありますか?

CADを扱ったことがある人なら聞いたことはあるでしょう。

3D-CADは言葉どおり3次元で描写ができるCADです。

その逆は2D-CADです。2次元です。

図面である紙は2次元なので、2次元の情報を書くのが普通。

アイソメ図で3次元っぽく書くことはできますが、2次元は2次元。

CAD上で3次元形状でモデリングができて、閲覧もできるのが3D-CADです。

メリットもいっぱいあります。

プラントエンジニアリング会社では3D-CADの需要も高いでしょう。

ところが、化学工場のユーザーエンジニア部隊では3D-CADは浸透していません。

化学工場でも20年以上前から話題にはなっていますが、ユーザーエンジニアの間では

全く浸透していません。

技術の進歩に付いていけない。意地でも変わりたくない。

そんな意志すら感じます。

今回の記事では、ユーザーエンジニアのプラント配管設計で3D-CADが浸透しない理由を紹介します

3D-CADについては以下のサイトが参考になります。

3DCADの基礎を学ぶ

3D-CADのスキル保有者が少ない

化学工場のユーザーエンジニアでは3D-CADを扱える人は少ないです。

日本では、CAD設計者の人数が不足しています。

化学工場のように現場と事務所を往復するCAD設計者は特に不足しています。

化学工場では2D-CADのスキルだけで仕事ができていて、その図面屋さんを頼りにしているため、

3D-CADのスキルを持つ人を育てる環境にはありません。

かといって、外部から人を雇おうにも人が居ない。

事務所の仕事で3D-CADだけを触れる人なら存在するでしょうが、

化学工場のような現場仕事には対応できる人が少ないでしょう。

この意味で、化学工場の配管図面屋さんはかなりレアな職種です。希少価値あり。

ソフト環境整備にコストが掛かる

3D-CADのソフト整備にコストが掛かります。

2D-CADでも同じことは言えますが、3D-CADはそれ以上。

大きな会社であればあるほど、CADだけにコストを掛けるわけもいかず、予算を取りにくいです。

DXのおかけで予算化しやすい雰囲気にはなっていますが、

費用対効果

というハードルが邪魔をします。

3D-CADを導入することで、どれだけのコストメリットがあるか

これを提示しないと予算化は難しいです。

他社の事例を紹介しようにも、バッチ系化学工場での導入例なんてほとんどないでしょう。

そうするろ、自社でメリット計算しないといけません。具体的には以下の数字です。

  • 3D-CADの導入費用
  • 2D-CAD,3D-CADでのモデリング工数
  • 2D-CADでのBOM作成工数
  • 2D-CAD,3D-CADでの現地工事のやり直しコスト

概算に概算を重ねた数値しか提示できず、説得力に欠けます。

図面屋さんがどの作業にどれだけの工数を掛けているかを定量的に把握する。

自分の仕事でも作業割合を定量的に把握するのはかなり難しいのに、他人の仕事でそこまでの管理をすることは無理でしょう。

図面の保守に時間とコストが掛かる

3D-CADは図面のメンテナンスが発生します。

ところがこれが大変。

3D-CADはプラントの配管形状をそのままデータベース化できるのが大きなメリット。

2D-CADではこれはほぼできません。特にバッチ系化学工場では。

プラント建設時は3D-CADで作成することも多いですが、建設以降の運用では対応できません。

プラント建設では外部のエンジニアリング会社を採用できて、人材も環境も整備されています。

現地工事でのやり直しによるコスト・工期の削減を狙って、3D-CADで設計することは普通になっています。

建設時はこれでOK。

でも運用には耐えません。

運用では配管の単純更新から多少の合理化・設備の更新など様々なプロジェクトが発生します。

2D-CADすら使わず、手書きで対応したり、現地確認のみで済ませる時もあります。

これをいちいち3D-CADで設計するほどの時間を取ることはできません。

そうすると、建設時は現場とCADが徐々に一致しなくなっていきます。

これが図面のメンテナンス。

メンテナンスのためだけに人手を掛けないといけません。

化学工場でも増改築が少ない環境なら、メンテナンスのコストは少ないでしょう。

2D-CADでのモデリングはこのメンテナンスの思考をバッサリ切り落としています。

ある意味効率化しています。

そもそも、建設時に現場とCADが完全に一致していることなどありえません。

現場レベルでの調整をしています。

この意味でも、CADで現場を100%再現しようとすること自体が意味がありません。

最後に

化学工場のベテラン図面屋さんの仕事の特徴を紹介しました。

3D-CADのスキル保有者が少ない・ソフト環境整備にコストが掛かる・図面の保守に時間とコストが掛かる

この記事が記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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